明日20日(火)にかけて、西日本・東日本では局地的に滝のような雨や落雷、突風に警戒が必要です。北上中の台風9号や高気圧の縁を回って非常に湿った空気が入るため大気の状態が非常に不安定。都市部でも道路が一気に冠水するほど局地的に激しい雨が降り、落雷や突風で夜間の停電の可能性も。対策は?
●台風9号北上中 西・東日本は局地的に非常に激しい雨
今日19日午前3時、宮古島の南海上で台風9号が発生しました。
台風9号は、このあと東シナ海を北上し、21日(水)には朝鮮半島で熱帯低気圧に変わる見込みです。あまり発達しない予想ですが、油断禁物です。西日本や東日本を中心に、台風周辺から熱帯育ちの非常に湿った空気が流れ込み、明日20日(火)にかけて断続的に雨が降るでしょう。局地的に非常に激しい雨や雷雨となり、大雨となるおそれがあるため、土砂災害や川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に注意が必要です。
●関東など滝のような雨のおそれ
19日17時半現在、九州~関東にかけて局地的に雨雲や雷雲が発達し、愛媛県愛南町に土砂災害警戒情報(警戒レベル4:危険な場所から全員避難)が発表されています。また、高知県・栃木県・埼玉県に大雨警報、長野県の一部に洪水警報が発表されています。今後は少しの雨でも土砂災害などが起こりやすくなるため警戒が必要です。
【ゲリラ雷雨に要注意な時間帯】
19日夜~20日明け方
20日昼過ぎ~夜遅くにかけて
明日にかけて、西日本や東日本では局地的に1時間に50ミリ以上の滝のような雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
【予想雨量(20日夕方まで・多い所)】
四国 180ミリ
九州北部 150ミリ
中国地方 120ミリ
九州南部・関東甲信 100ミリ
都市部でもゲリラ的な降り方となり、道路が一気に冠水する恐れがあります。アンダーパスなど低い土地の浸水や川の増水にも注意・警戒が必要です。
●夜間の停電に注意
落雷や突風により、停電が発生する可能性があります。
停電が発生すると、エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水や麦茶、スポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。クーラーボックスやうちわ、携帯型扇風機もあると役立ちます。衣服は通気性の良い素材や、速乾性に優れた素材のものを選びましょう。
停電になった際は、薄着になってこまめに水分を摂取しつつ、保冷剤や氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やして、体温の上昇を抑え、熱中症を防いでください。