お盆休み明けの明日19日(月)以降は、全国的に雨の日が多くなるでしょう。局地的な雷雨や大雨に注意が必要です。また、猛暑は続き湿度も高いでしょう。引き続き熱中症対策を万全にしてお過ごしください。
●1週目19日~25日:お盆明けスッキリしない天気続く 熱中症には引き続き警戒
長いお盆休みをとった方でも、明日19日(月)からは仕事、学生さんも夏休み終盤に入ったという人も多いと思います。この先も気になる「天気」「暑さ」「台風」についてみていきたいと思います。
明日19日(月)以降は、これまでのようなおおむね晴れから、天気の様子が変わる見込みです。本州付近を覆っていた夏の高気圧が日本の南から東へ移動し、勢力がやや弱まるでしょう。そのため日本付近には湿った空気や気圧の谷が通過しやすくなり、曇りや雨の日が多くなりそうです。名古屋のように連日傘マークがついている所もありますが、降り続く雨というよりは時折り降る雨の所が多くなるでしょう。
22日(木)から23日(金)にかけては、前線を伴った低気圧が日本海から北海道の北を通過し、前線が本州付近を通過する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。局地的に雷雨や大雨になる恐れがありますので、今後の情報にご注意ください。
最高気温は、東海から九州にかけては35℃以上の所が多く、40℃に迫る所もあるでしょう。関東も35℃くらいまで上がる日が多い予想です。東北や北陸は30℃を超える日が多く、北海道も30℃くらいまで上がるでしょう。湿度は高く蒸し暑くなりそうです。長い休み明けで、暑さへの慣れがリセットされている方もいます。外出の際は直射日光をできるだけ避け、こまめな水分補給や適切に塩分を補給するようにしましょう。
●台風の発生や日本への接近は?
先週は台風5号の東北地方を横断や、台風7号の関東地方への接近、台風6号と台風8号の発生と慌ただし週でしたが、この先はどうでしょう?今日18日(日)午前3時の天気図をみると台風の卵ともいわれる熱帯低気圧が先島諸島付近にあります。この熱帯低気圧は台風まで発達する予想ではありませんが、沖縄では明日19日(月)にかけて荒れた天気になる予想です。台風にならなくても大雨や風が強まりますので十分に注意してください。
台風の発生や発達には海面水温が関係しますが、台風が発生しやすい低緯度付近から日本近海にかけての海面水温は30℃以上と高い状態が続きそうです。上の図は8月31日(土)の海面水温の予想で、平年より温度の高い赤色に広く覆われていることがわかります。太平洋高気圧の勢力がやや弱まっているため、台風が発生した場合は、日本に接近する恐れもあります。特に8月と9月は台風の発生が多い時期でもありますので、日ごろからの準備は進めておきましょう。
●2週目26日~31日:8月最終週は傘が手放せない?
8月最終週にあたる26日(月)以降も、日本付近には、湿った空気や気圧の谷の影響を受けやすい、気圧配置が続きそうです。北海道から九州、沖縄にかけては雨の降る日が多くなるでしょう。1週目と同様に長く降り続く雨というよりは、降ったりやんだりといった雨となりそうです。南から暖かく湿った空気が流れ込むため、太平洋側の山沿いなど活発な雨雲や雷雲がかかり、大雨になることもあるでしょう。川や山のレジャーを予定されいる方は、黒い雲が近づく、ゴロゴロと雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くなどの、天気の急変の合図を見逃さないように心がけてください。
最高気温は東北から九州、沖縄にかけては33℃前後の日が多くなるでしょう。スッキリ晴れる日が少なくなることもあり、これまでのような猛暑は少しだけ収まる見込みです。それでも福岡のように35℃以上の猛暑日になる所もある予想です。熱帯夜は続く所が多く、一日を通して暑いでしょう。また、全国的に湿度は高く、蒸し暑くなりそうです。この夏も厳しい暑さが長く続き、体力は確実に落ちています。少し気温が下がった程度では熱中症のリスクは高いままです。暑さ対策は引き続き万全にしてお過ごしください。
●大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。