東北を横断中の台風5号に加え、日本の東の海上には台風6号があり、日本付近では台風が発生しやすい状況になっています。さらに、日本の南の海上にある熱帯低気圧がこの後台風7号に発達し、16日(金)から17日(土)にかけて本州へ北上してくる見通しです。関西など西日本へ直接影響する可能性は小さいものの、お盆のUターンラッシュを直撃する可能性があり、交通機関への影響が大きくなる恐れがあります。
●関西 お盆後半は晴れる日が多いが、急な雨や雷雨に注意
関西ではお盆後半の8月18日(日)にかけても、晴れる日が多いでしょう。ただ、この先は湿った空気が流れ込みやすくなるため、午後は大気の状態が不安定になり、雨雲や雷雲が発達しやすくなり、急な激しい雨や雷雨に見舞われる可能性があります。お墓参りや屋外のレジャーに出かける際は、空模様に変化に注意し、発達した雨雲が近づいてきた際は、屋内の安全な場所に早めに移動するようにしてください。また、お盆後半も最高気温は35度を超える猛暑が続きますので、引き続き熱中症に厳重な警戒を続けてください。
●まもなく台風7号発生 お盆のUターンラッシュを直撃か 最新の交通情報の確認を
現在、日本の南の海上にある熱帯低気圧は、この後台風7号に変わる見通しです。この台風が8月16日(金)から17日(土)にかけて関東や東北の太平洋側へかなり接近し、上陸する可能性が出てきています。この台風の進路は新しい資料が出るごとに東寄りの進路に変わっており、西日本では台風の直接の影響を受ける可能性は小さくなってきました。ただ、台風の北上がお盆のUターンラッシュと重なるため、交通機関への影響が大きくなる恐れがあります。台風の北上のタイミングは今後も変わる可能性がありますので、最新の気象情報や交通情報はこまめに確認をするようにしてください。また、可能であれば、予定の変更も視野に入れて、柔軟な対応をしてください。
●荒天への備え 交通機関への影響
大雨や暴風が予想されると、以下のような交通機関への影響が懸念されます。
①航空機や船舶の欠航
雨や風が強まると、航空機や船舶が欠航する場合があります。欠航は、大荒れのピーク時だけでなく、ピークの前後、数日間に及ぶ可能性もあります。
②新幹線など列車の運休
観測された雨量や、土壌雨量指数(降った雨による土砂災害危険度の高まりを把握するための指数)が、事前に決められた安全基準を上回ると、列車が運休する場合があります。また、大雨になる前でも、事前の気象情報などにより、計画運休を行う可能性もあります。
③高速道路など道路の通行止め
観測された雨量が、事前に決められた安全基準を上回ると、高速道路など道路が通行止めになる場合があります。特に、アンダーパスは、大雨の際に冠水しやすいので、通行できなくなる可能性があります。
帰省やレジャーなど、お出かけを予定されている方は、これらの影響を受けるおそれがあります。事前にホームページなどで運行状況を確認してください。無理をして出かけるのではなく、予定を変更する勇気も必要です。