今日3日(土)も九州から東北の広い範囲で猛烈な暑さが続くでしょう。京都や大分県の日田では40℃に迫る予想です。熱中症には厳重に警戒してください。
●広く35℃以上 京都や大分では40℃に迫る
今日3日(土)も、真夏の高気圧に覆われて、沖縄や九州から東北の広い範囲で晴れる見込みです。また、上空約1500mには、21℃以上の暖気が流れ込みます。これは一年で最も暑い時期に入った今の平年と比べても2℃ほど高くなっています。
朝から焼けるような強い日差しの影響もあり、気温は早いペースで上がるでしょう。午前9時頃には気温が30℃以上の所が増え始め、お昼前には35℃を超える所も出てくる予想です。午後3時には40℃に迫る所も複数出てきそうです。午後6時頃になっても広い範囲で30℃以上と一日のほとんどが30℃以上の所も多くなる見込みです。
予想最高気温は、札幌30℃、仙台31℃、東京都心34℃、新潟34℃、名古屋38℃、大阪37℃、広島36℃、高松37℃、福岡36℃、那覇33℃となっています。京都と大分の日田では39℃と40℃に迫る予想です。
なるべく外出は避け、エアコンの効いた涼しい室内で過ごすようにしましょう。こまめな水分補給も心がけてください。
熱中症警戒アラートは東北から九州、沖縄にかけての36都府県に発表されています。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
●プレクーリングで熱中症予防
熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。
1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。
もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。
プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。