向こう1か月の北海道は気温が平年より高く経過し、厳しい暑さとなる日も多くなりそうです。日中が暑いだけでなく朝晩も気温が下がりにくいため、熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上)が観測されることもあるかもしれません。また、8月の後半になっても厳しい暑さが続く恐れがあるため、体調管理に注意してください。
●1週目(8月3日~9日) 局地的な大雨の恐れ 熱帯夜の可能性も
この先1週間の北海道付近は、北海道の北にのびる前線の影響を受けやすいでしょう。
前線に近い道北を中心に雨の降る所があり、特に3日(土)頃は降り方が強まることもありそうです。宗谷地方周辺などでは局地的には大雨となる恐れもあるため、最新の気象情報に注意してください。なお、前線から遠い道南方面は割合晴れる日が多くなりそうです。
気温は平年より高く経過し、日中は内陸を中心に30℃を超える厳しい暑さとなる日が多いでしょう。すっきりと晴れる日が少なく、北海道には暖かく湿った空気が流れ込む影響で、蒸し暑くなりそうです。加えて、最低気温は全般に23℃前後と、朝晩の気温も下がりにくくなるでしょう。暖かい空気の流れ込みが強まれば、最高気温が35℃以上の猛暑日となったり、熱帯夜が観測される恐れもあります。特に昼前後など1日の中で暑さが最も厳しくなる時間帯は外出を避け、寝る前にはコップ1杯の水を飲むなど、万全な熱中症対策を心がけてください。
●2週目(8月10日~16日) お盆期間も厳しい暑さ続く
太平洋高気圧が北海道付近まで張り出す影響で、道内は平年に比べると晴れる日が多くなるでしょう。お盆の期間中は日差しのもとでお墓参りに行けそうですが、まだまだ紫外線が強い時期ですので、特に長時間屋外にいる際は日傘や日焼け止めクリームなどで、紫外線対策を心がけてください。
暖かい空気が流れ込みやすくなるため、気温は平年より高い予想となっています。引き続き熱中症や食中毒に注意し、時間を決めて水分を補給したり、汗を多くかいた際は塩分も補給するなど、万全な対策が必要です。
●3~4週目(8月17日~30日) お盆を過ぎても…
引き続き北海道付近には暖かい空気が流れ込みやすく、気温の高い日が多くなるでしょう。
北海道では昔から「お盆を過ぎたら夏が終わる」といわれることがあります。しかし、昨年は札幌で8月23日に史上最高気温となる36.3℃を観測するなど、特にここ数年は8月後半になっても厳しい暑さが続いたり、9月に入っても真夏日が観測されることがあり、暑さが長引く年が多くなっています。
今年も例外ではなく、お盆を過ぎてもなかなか涼しくはならなさそうです。厳しい暑さが続くと体力が奪われ、体調を崩しやすくなったり、疲れやすくなることもあります。規則正しい生活を心がけ、キュウリやナス、トマトなど、体を冷やすといわれている野菜を積極的にとることもよいでしょう。