関東地方は週明けに崩れるものの、梅雨入りはまだ少し先となりそうです。また、来週後半は、まるで梅雨を飛ばしたかのような本格的な蒸し暑さになる可能性があります。
●週明けは南部中心に雨
明日9日(日)は各地で雲が多くなり、一部でにわか雨がありそうです。そして、週明け10日(月)は関東付近を低気圧が通過する予想で、午前中心に南部などで天気が崩れる見込みです。
低気圧が通るコースによって、雨の降るエリアが広がったり、発達した雨雲がかかるエリアが変わる可能性がありますが、今のところは南部の沿岸で雨脚の強まる所がありそうです。
交通に影響が出るほどの降り方にはならないとみていますが、朝の通勤通学時間帯と重なることもあり、低気圧の動きに念のため注意が必要です。
●暑さが増す
11日(火)以降は晴れて、強い日差しの届く日が多い予想です。気温は来週の週末にかけて上がる傾向で、来週後半は東京都心などを含んで、最高気温が軒並み30℃以上の真夏日となる見込みです。
また、今日のようなカラッとした暑さではなく、湿気が多くなるため蒸し暑く感じられそうです。日差しも強いうえに、気温、湿度ともに高くなるため、熱中症のリスクがより一層高まります。
体がまだ本格的な暑さに慣れていな時期です。喉が渇く前に水分を補給するほか、室内では躊躇せずに冷房を使用するなど、十分な暑さ対策が欠かせなくなります。
●遅れている梅雨入り
関東甲信地方の梅雨入り平年日は6月7日で、この時期は梅雨に入っていてもおかしくありません。ただ、今年は梅雨前線の北上が遅く、関東甲信地方が梅雨入りするのは今月後半になる可能性があります。
日本気象協会が6日に発表した最新の梅雨入り見通しによれば、今年の関東甲信地方の梅雨入りは6月16日頃の予想です。
これまでの梅雨入りの記録を見ると、関東甲信地方の梅雨入りが最も遅かったのは6月22日です。梅雨入りが遅れているといっても、雨の季節は間近となっています。今のうちに雨への備えをしておきたいところです。