今日(23日)、札幌管区気象台から、向こう3か月の天候の見通しが発表されました。降水量は平年並みですが、気温は平年より高めの見込みです。今年の5月から7月に予想されることや注意点などを、ひと月ずつ詳しく解説します。
●5月 気温高く、上旬までには各地で桜開花
5月は、降水量は平年並みで、天気は数日の周期で変わるでしょう。
この時季に張り出す高気圧の多くは、大陸から乾燥した空気を運んできます。
そのため、晴れの日はカラッと乾いた空気に包まれ、すっきりとした青空が広がります。
5月の気温は、平年並みか高いでしょう。
今日(4月23日)、帯広で平年より9日早く桜が開花しました。
まだ道内で桜の開花が観測されていない地域でも、5月上旬までには各地とも開花するでしょう。
気温が高めで経過することから、桜の開花も平年と比べると1週間ほど早い見込みですが、記録的に早かった昨年よりは5日前後遅くなりそうです。
●6月 引き続き気温高め 体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」を
6月の天気は5月同様、周期的に変わり、降水量は平年並みと、例年通りの天気となりそうです。
この頃から、太平洋側東部の沿岸を中心に霧がかかりやすくなります。
例えば釧路では、6月と7月には、月の半分くらいは霧がかかるようになります。
霧のまち・釧路に幻想的な景色を見に行くのも良いかもしれません。
6月の気温は、引き続き平年並みか高く経過する見込みです。
特に内陸を中心に気温が上がり、帯広では、直近30年を平均すると6月9日頃にはその年初めての真夏日(最高気温30度以上)が観測されています。
急な暑さで体調を崩さないよう、「暑熱順化」を心がけてください。
暑くなる前から運動や入浴を行い、汗をかくことに慣れておくと、ある程度の暑さに体が対応できるようになります。
●7月 夏本番の暑さに!その年初めての真夏日が続々と
7月は、日本海側の天気は数日の周期で変わるでしょう。
太平洋側とオホーツク海側には湿った空気が流れ込みやすく、平年と同様に曇りの日が多くなりそうです。
気温は、平年並みか高いでしょう。
5月と6月も平年並みか高く経過しますが、7月はチベット高気圧の北への張り出しが強まり、より一層気温が高くなりやすい見込みです。
例年、7月になると沿岸部の地点でも、その年初めての真夏日となる所が多くなります。
(直近30年の平均)
札幌 7月2日頃
旭川 7月4日頃
網走 7月1日頃
函館 7月27日頃
しかし、今年の5月から7月は平年より高めの気温が予想されているため、例年より早く初真夏日となるかもしれません。
夏本番の暑さに備え、早め早めに体力づくりを心がけると良さそうです。