今日(24日)の北海道は南から暖かい空気が流れ込み、広い範囲で気温が平年より高くなっています。午後1時までの最高気温は、札幌で10.5℃、函館で10.0℃など、道内で約1か月ぶりに10℃以上の地点がありました。
今年は3月上旬から中旬にかけて、道内で最高気温10℃以上を記録した地点1つもなく、10年ぶりの低温記録となっていましたが、ようやく北海道にも日差しの暖かさが戻ってきました。
●1か月前は2月の最高気温を更新
先月2月19日には、道内で最も気温が上がった紋別地方の湧別と紋別で17.1℃と、2月の道内の最高気温を更新するほどの記録的な暖かさとなった北海道ですが、その後は北海道の南を低気圧が通過することが多くなった影響で寒気が入りやすくなり、気温は平年より低くなった日が多くなりました。そのため、3月上旬から中旬にかけて、道内では10年ぶりに最高気温10℃以上を記録した地点がありませんでした。
しかし、今日は北海道の北を進む低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、広く気温が上がり、午後1時までの最高気温は、道内で最も高い道南の北斗で11.1℃、札幌で10.5℃、函館で10.0℃まで上がるなど、道内では約1か月ぶりとなる2桁の最高気温を観測しました。
●今後は順調に春へ 朝晩と日中の気温差に注意
この先一週間は、29日金曜日頃に広く雨が降りますが、その他の日は全般に晴れて、最高気温は平年並みか高めに経過する見込み。春の日差しをしっかりと感じられそうです。4月に入ってからも平年より高い気温が予想されており、季節は順調に春本番へと進みます。
しかし、穏やかに晴れる日が多い分、朝は放射冷却の影響で内陸で冷え込みが強まる恐れがあります。27日水曜日の旭川は最低気温がマイナス10℃と、2月下旬並みの気温が予想されます。日中が暖かくなる分、朝晩との気温差が大きくなるため、服装でうまく調整するなどして、体調を崩さないよう注意する必要があります。