向こう1か月の北海道は、冬型の気圧配置が長続きしないため、日本海側の降雪量は平年並みか少ない見込みです。気温は期間を通してみるとほぼ平年並みですが、前半は平年より低め傾向、後半は高め傾向となっています。道北や後志地方など、積雪が平年より多くなっている所もありますが、春に向けての雪解けは順調に進みそうです。
●1週目(2月3日~9日) 寒さが厳しい所も 北海道旅行は例年よりさらに寒く感じるかも
今日1日、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
今日午後は日本海側の風はピークを過ぎますが、道東方面では夜までが風のピークとなる見込みです。暴風などに警戒が必要です。
明日2日は冬型の気圧配置で、日本海側では留萌南部~石狩北部、空知地方、後志地方などで雪が強まる恐れがあります。札幌周辺でも一時雪の降り方が強まる可能性があるため、大雪に注意して下さい。また、引き続き等圧線の間隔が狭いため沿岸を中心に風が強く、吹雪で見通しの悪くなることもあるでしょう。
明後日3日から4日(日)にかけては冬型の気圧配置が続きますが、等圧線の間隔は緩む見込みです。日本海側では雪が降りやすいですが、大雪となる可能性は低いでしょう。
5日(月)以降は弱い気圧の谷の中となりますが、道内では目立った天気の崩れはなく、風も弱まって冬としては割合穏やかに経過する見込みです。
気温は平年並みか低く、特に道東方面では朝晩を中心に冷え込みが強まるでしょう。また、平年並みの所でも、平年でも最も寒い時季が北海道の2月上旬です。平年より暖かく経過した1月と比較するとかなり寒く感じられるかもしれません。体調管理に注意して下さい。なお、この期間、本州以南は気温が平年より高め傾向となっています。大きなイベントや流氷観光など、北海道を訪れる機会が多くなる時季かと思いますが、北海道への旅行の際は例年よりさらに寒さを感じやすくなりそうです。しっかり寒さ対策をして旅行をお楽しみ下さい。
●2週目(2月10日~16日) 例年通りの2月中旬に
日本海側は平年と同様に曇りや雪の日が多いでしょう。太平洋側やオホーツク海側では平年と同じく晴れる日が多くなる見込みです。気温も、各地とも平年並みとなるでしょう。
現在の所、低気圧や前線の活動が活発になる可能性が低く、荒れた天気となる可能性も低い見込みです。ただ、それでも冬型の気圧配置となれば日本海側の雪の多い所では局地的に一日で30cmくらいの雪が降る時季です。予想外の交通障害が発生する恐れもあるため、最新の気象情報、交通情報を確認して下さい。
●3~4週目(2月17日~3月1日) 寒気の影響を受けにくい 雪解けは順調に
2週目に引き続き、日本海側では平年通り曇りや雪の日が多く、太平洋側とオホーツク海側では晴れの日が多くなりそうです。気温は平年並みか高めとなる見込みです。
シベリア高気圧の南への張り出しが平年より弱い傾向となっており、寒気の影響を受けにくくなっています。強い冬型の気圧配置となる日が少なく、気温も高めのため、雪解けは順調に進みそうです。ただ、穏やかな日ほど朝晩の放射冷却現象が強まりやすくなります。朝晩と日中との気温差が大きくなるため、路面状況の変化には十分注意して下さい。また、この時季になるとアスファルトのクラックが大きくなりやすく、露出している路面も状態が非常に悪くなります。タイヤのパンクや、不意の段差の踏み外しなどによるケガにも注意が必要です。