令和6年能登半島地震から約2週間。地震活動が続く中、昨日13日は北海道で最大震度4、今日14日昼過ぎは秋田県で最大震度3を観測する地震がありました。
●令和6年能登半島地震 震度5弱以上は16回
1月1日16時10分頃に石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生して、石川県志賀町で最大震度7を観測。その直前の16時06分頃にも石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.7の地震が発生して、石川県珠洲市で最大震度5強を観測しました。その後も石川県を中心に地震が相次いで発生しています。
一連の令和6年能登半島地震で、今日14日13時までに震度4以上の地震は50回を超えており、そのうち震度5弱以上は16回観測しています。
そんな中、昨日13日15時56分頃、釧路地方北部を震源とするマグニチュード3.9、震源の深さ約10キロと推定される地震が発生し、北海道弟子屈町で最大震度4を観測。また、今日14日12時24分頃、秋田県内陸北部を震源とするマグニチュード4.1、震源の深さ約10キロと推定される地震が発生し、秋田県鹿角市で最大震度3を観測しました。
●日本海側は天気下り坂 北陸は夜遅くから雨 15日~16日は荒天に警戒
今日14日の北陸地方は晴れ間が出ましたが、天気はゆっくりと下り坂です。今夜(14日)遅くには、雨が降り出し、日付がかわる頃からは、雪にかわるでしょう。
明日15日~16日は、強い寒気の影響で、北日本の日本海側や北陸では雪が降り続き大雪の恐れがあります。北よりの風が強まり、猛吹雪の所もあるでしょう。
17日(火)12時までの72時間予想積算降雪量は、北陸や東北、北海道では80センチ以上の赤い所が多く、新潟県の標高の高い地域を中心に100センチ以上のピンクの所も見られます。
能登地方もオレンジ色の30~50センチの雪が降る予想となっていて、元日の地震後、一番の大雪となりそうです。地震により家屋など被害を受けている建物は、雪が積もると倒壊の恐れがあるため、一層の警戒が必要です。
●地震活動に引き続き注意
石川県能登地方を中心に地震活動の活発な状態が続いています。1月1日に発生したマグニチュード7.6の地震により揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっています。復旧活動などを行う場合には今後の地震活動や降雨・降雪の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。
1月1日に発生したマグニチュード7.6の地震と同程度の地震が発生する可能性は、地震発生当初に比べ低くなりましたが、地震活動は依然として活発な状態が継続しています。今後1か月程度、最大震度5強程度以上の地震に注意してください。
なお、昨年12月までと比べて地震活動の範囲は広がっており、従来より広範囲で強い揺れを観測しています。また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。