2024年が幕を開けましたが、正月三が日は北海道を中心に雪や風が強く、道路への影響が大きくなる見込みです。西日本でも3日の午後は影響が出る可能性があります。帰省先や旅行先から戻る際は、気象情報と交通情報をしっかりご確認ください。
●三が日は北海道と西日本で道路影響の可能性
今日1日(元日)は、午前中は冬型の気圧配置となるでしょう。北~東日本の日本海側を中心に雪や雨、風が強く、各地で気象による道路への影響が大きくなる可能性があります。北陸(新潟県)では予想最大瞬間風速が30メートルとなっています。午後も北海道では雪やふぶきとなる所がありますが、そのほかの地域では雪や雨、風が弱まってきそうです。
明日2日は、北海道には次の低気圧が近づく見込みで、特に午後は荒れ模様となるでしょう。湿った雪や雨が強まり、再び強風が吹き荒れる所がありそうです。一方、東北~九州は高気圧に覆われて晴れる所が多いため、気象による道路への影響はほとんどないでしょう。
明後日3日は、前線を伴った低気圧が日本海と本州の南岸に進んでくる見込みです。九州~東北まで広く雨が降り、特に午後は近畿など西日本で風が強まるでしょう。帰省先や旅行先からのUターンラッシュと重なるため、気象情報や交通情報をこまめに確認してください。
●車の運転が困難になる「非常に強い風」
気象庁では、風の強さと吹き方について、具体的なイメージで分かってもらえるよう、様々な表現をしています。
非常に強い風とは、平均風速が20m/s以上30m/s未満の風を表しています。時速だとおよそ70km~110kmで、高速道路の自動車並みの速さです。これは、何かにつかまっていないと立っていられないような風で、車は通常の速さで運転するのが困難になります。このような風が吹くと、屋根瓦や看板が落下したり、飛散したりする恐れもあります。(なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。)
非常に強い風が予想される場合には、車の運転には十分注意してください。また、外を歩く際も飛来物で負傷する恐れがあるため、細心の注意を払ってください。