今夜から明日12日(火)にかけては、低気圧や前線が日本付近を通過する見込みです。大気の状態が非常に不安定になり、局地的に激しい雨や雷雨になるでしょう。関東や東海、北陸、東北では明日の朝の通勤通学の時間に雨が強まる所もあるため注意が必要です。
●関東・東海では朝の通勤通学の時間に雨のピーク
今日11日(月)は、前線を伴った低気圧が東シナ海から九州に近づきました。九州や四国では朝から雨が降り、昼間は中国地方や近畿にも雨の範囲が広がりました。所々に発達した雨雲も発生し、屋久島町尾之間では昼過ぎにに1時間に45.0ミリの激しい雨が降るなど、雨脚の強まった所もありました。
今夜から明日12日(火)にかけては、前線を伴った低気圧が九州や本州を通過する見込みです。低気圧や前線に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。九州は今夜にかけて、四国では明日の未明まで雷雨や局地的な激しい雨に注意が必要です。近畿は明日の明け方から朝にかけて、降り方が強まることがありそうです。
東海や関東、北陸、東北南部は、朝の通勤通学の時間に雨のピークが来るでしょう。雷雨や雨脚が強まり、風の強まる所もありそうです。交通機関に影響が出る可能性もあるため、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
東北北部や北海道では、寒気の影響を受けて、昼ごろにかけて雪の降る所がありそうです。局地的に大雪の恐れもありますので、ご注意ください。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。