15日(金)の明け方は、「ふたご座流星群」の極大を迎えます。今年は8年ぶりの好条件で、1時間当たり70個程度の流星が見える可能性があります。気になる天気ですが、東日本や北日本の太平洋側を中心にチャンスがありそうです。
●今年は8年ぶりの好条件
15日(金)の明け方には「ふたご座流星群」の極大を迎えます。今年は13日(水)に新月になるため、月明かりがほとんどなく、ピークの時間帯がまだ暗い午前4時頃と8年ぶりの好条件となっています。街明かりの無い暗い場所や観測に慣れている人だと、1時間あたり70個ほどの流星が見ることができるチャンスです。
15日(金)の未明から明け方がピークです。14日(木)夜から観測を始める方もいらっしゃると思いますが、14日(木)の午後9時頃は東の空に「ふたご座」が見られ、徐々に高度をあげて15日(金)の未明には頭の上付近、そして極大となる明け方には西の空に移動します。「ふたご座」を見つけるには、多くの方が知っているオリオン座をから左の方向を見ると良いでしょう。「ふたご座」の兄弟の2つの頭に位置するポルックス(1等星)とカストル(2等星)があり、この近くで流星群の放射点になります。見つけることができなくても流れ星の数は多いため、空全体を見上げると見ることは出来そうです。
(参考:国立天文台HP)
●問題の天気は?
流星群は好条件ですが、気になるのは天気です。14日(木)夜から15日(金)明け方にかけては、大陸から前線や低気圧が近づく予想になっています。西日本は雲が多く、一部では雨が降るでしょう。また、北日本の日本海側は、寒気の影響で雪の所がありそうです。
東日本と北日本の太平洋側では、晴れる所が多く、見るチャンスはある見込みです。ただ、夜は冷えますので外での観測の際は、防寒対策はしっかりして観測するようにしましょう。
●流れ星を見つけるコツは?
流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。
① できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
② できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③ 空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。