28日(火)は次第に冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込むでしょう。これまでの寒気は一時的でしたが、今度の寒気は12月2日(土)頃にかけて長く居座ることが特徴です。全国的に風が強く、北海道は猛吹雪や吹き溜まりによる交通障害に警戒が必要です。
●冬型の気圧配置が強まる 寒波襲来
28日(火)は北海道の北に低気圧が進み、前線が本州付近を通過するでしょう。次第に冬型の気圧配置になり、寒気が流れ込む予想です。
北日本の上空5000メートル付近にマイナス36℃以下の真冬並みの寒気が流れ込むでしょう。また、上空1500メートル付近には、平地に雪を降らせる目安のマイナス6℃以下の寒気が西日本の一部まで流れ込む予想です。
これまでの寒気は一時的でしたが、今度の寒気は12月2日(土)頃にかけて長く居座ることが特徴です。
●猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風に警戒
北海道では、28日(火)夜から29日(水)にかけて、雪を伴った風が非常に強く、大荒れの天気となるでしょう。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風に警戒してください。ホワイトアウト(視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象)の恐れもあります。
東北の日本海側も雪が降り、山沿いを中心に積雪が増えるでしょう。北陸も山間部を中心に雪が降りそうです。全国的に風が強まり、荒れた天気となるでしょう。
寒気が12月2日(土)頃まで長く居座るため、日本海側は強弱を繰り返しながらも雪が降り、積雪が増える恐れがあります。車は冬の装備で、路面状況の変化に注意が必要です。
●冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」
この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。