今日(24日)、札幌管区気象台からこの先3か月の見通しが発表されました。11月から1月にかけての北海道は、冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくい予想となっています。気温が平年並みか高く経過し、いつもの年よりも寒さがしのぎやすく感じられるかもしれません。ただ、12月には一時的に寒気の影響を受けて、日本海側などで雪の量が多くなる可能性があります。
●11月の天候 本格的な冬に向けての準備は早めに!
11月は平年と同様に、日本海側とオホーツク海側では曇りや雨または雪の日が多いでしょう。一方、太平洋側では晴れる日が多い見込みです。
低気圧が北海道の北を通って北海道付近に暖かい空気が流れ込むと、降るものは雪ではなく、雨になる可能性が高くなります。雨で降った後に、上空に寒気が流れ込んで、雨が雪に変わるといった天気傾向になりそうです。
雨に濡れた路面から凍結路面に変わり、さらに雪が積もって積雪状態になるなど、路面状況が変わりやすくなるため、車を運転する際は路面状況の変化に十分な注意が必要です。
気温は平年並みか高い予想で、季節は一気に冬へと向かうというよりも、ゆっくりと季節が進んでいくように感じられそうです。
なお、まだ夏タイヤから冬タイヤに交換していない方も多いと思いますが、気温が平年並みか高めの予想だからといって油断していると、一時的な寒気によって急に道路が雪で白くなることも考えられます。実際に、昨シーズンの札幌で初めて1センチ以上の雪が積もったのが、平年よりも18日も遅い11月30日でしたが、その後も雪が続き、そのまま長期積雪(根雪)となりました。冬への準備は計画的に、なるべく早めに行うようにしましょう。
●12月の天候 ドカ雪に注意
12月は、一時的に寒気の影響を受けやすくなりそうです。
冬型の気圧配置となって、日本海で雪雲が発達することで、日本海側では雪が降りやすくなり、雪の量が多くなる恐れがあります。
また、低気圧が北海道付近を通過することによっても、局地的なドカ雪となる恐れがあります。このドカ雪は、今の長期予報の段階で降る地域まで限定するのが難しく、逆に言えばどこで大雪になってもおかしくないということになります。
普段の冬は雪が多くならない太平洋側の地域でも、急に雪が多くなって交通に影響が出たり、生活に支障をきたす可能性があるため、常日頃から非常用品の確認など、備えをしておくようにしてください。
気温は、ほぼ平年並みの予想となっています。例年通りの寒さとなる日が多くなりそうです。
●1月の天候 寒さはしのぎやすくなる?
1月は冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくい予想となっています。
しかし、寒気の影響を受けにくいとは言っても、一時的に強い寒気が流れ込むことはありそうです。強い寒気が流れ込むと、日本海側を中心に局地的な大雪の恐れがあります。
気温は平年並みか高めに経過する予想となっています。
例年であれば、1月から2月にかけての期間が1年で最も気温が低くなる時期ですが、今シーズンは、厳しい寒さとなる日が少なく、例年よりも寒さがしのぎやすく感じられる可能性があります。
ただ、それでもこの時期は日中でも氷点下が当たり前になるため、寒さ対策を万全に行って体調管理に注意するとともに、朝晩を中心に水道凍結などにも十分な注意が必要です。