きょう23日(月)、釧路地方気象台でカエデ(イタヤカエデ)の紅葉が観測されました。平年より1週間遅い観測です。全国にある気象台でカエデの紅葉が観測されるのは、この秋初めてです。
●釧路でイタヤカエデが紅葉
きょう23日(月)、釧路地方気象台でカエデ(イタヤカエデ)の紅葉が観測されました。平年より7日遅く、昨年より5日遅い観測です。
全国にある気象台でカエデの紅葉が観測されるのは、この秋初めてで、全国初のかえでの紅葉が10月下旬にずれ込んだのは、2013年(10月22日:釧路)以来10年ぶりです。
※カエデの紅葉日とは、標本木の大部分の葉の色が紅色に変わった状態になった最初の日のことです。主に「イロハカエデ」を標本木としますが、イロハカエデが生育しない地域では、「ヤマモミジ」、「オオモミジ」、「イタヤカエデ」を観測します。
●紅葉が進む気象条件
紅葉の色づきは気象条件と、葉の中にある色素が深く関わっています。葉を紅く染めるアントシアニンという赤い色素の割合が増えるには、適度な寒さが必要だからです。
紅葉は1日の最低気温が8℃を下回ると進み、最低気温が8℃を下回るようになって約3週間できれいに色づくといわれています。
紅葉の名所と呼ばれるような場所は、一般的に標高の高い場所に位置していることが多いですが、標高が高くなるほど気温が低く、100メートルごとに気温が約0.6℃下がります。このため、山では平地よりも早い時期から紅葉が進みます。
今年の秋は高温傾向が続いており、この先も平年より気温の高い所が多い見込みです。紅葉の色づきはゆっくりと進みそうです。