北海道におけるこの先一週間は、短い周期で天気が変化しそうです。気温は全般に平年並みかやや高めで経過しますが、上空の寒気によって一時的に気温が低くなる日もありそうです。また、台風第15号の北上や低気圧の接近に伴い、北海道太平洋側沿岸では週明けにかけてうねりを伴った高波に注意してください。
●【変わりやすい天気 17日ごろは標高の高い峠では雪も】
今日(14日)は南から張り出す高気圧に覆われ、広く秋晴れとなった北海道。この晴れの天気は明日(15日)前半まで続く見込みです。なお、明日の午後は低気圧を含む気圧の谷が近づきます。天気は下り坂で、夜には道北や道東などで雨の降り出す所があるでしょう。
16日(月)は、関東沖から北上する低気圧や、北の低気圧からのびる気圧の谷が通過し、北海道付近は大気の状態が不安定となって広く雨となる見込みです。一時的に雨脚が強まったり、雷雨となる可能性もありそうですので、天気の急変や局地的な大雨などに注意が必要です。
なお、これらの低気圧や気圧の谷が通過した後は、17日(火)にかけて上空に11月上旬並みの寒気が入る見込みです。旭川や札幌など、日本海側の地域ではしぐれのような雨が降り、また、道内どこかの山岳で初冠雪の便りがあるかもしれません。また、石北峠など標高の高い峠付近では雪になる時間帯もありそうです。これらの峠を通行される際には、冬装備が必要となることを検討してください。
18日(水)は天気が回復して、日中の気温も高め傾向となる見込みですが、19日(木)以降は再び気圧の谷の影響を受けて天気がぐずつきそうです。天気の変化が速く、また、一時的に寒さが到来する日もあるなど、北海道の秋らしい一週間となるでしょう。
●【週明けにかけて太平洋側沿岸ではうねりと伴う高波に注意を】
大型で強い台風第15号は、14日12時現在、日本のはるか東の海上を時速70kmの速さで北東に進んでいます。この台風の北上に伴い、北海道太平洋側沿岸ではうねりが入ってきているとみられ、波の周期が次第に長くなってきています。また明日から明後日にかけては低気圧が東日本の太平洋側を発達しながら北上し、16日には千島近海に達すると予想されています。広範囲に台風からのうねりが広がる中、低気圧の北上に伴って強風による波も加わる見込みです。太平洋側沿岸では明日から17日頃にかけてうねりを伴った高波に注意してください。