この先も猛暑が収まる気配はなく、熱中症に警戒が必要です。また、暑さで今後も水の需要が高いことが予想されますが、引き続き節水を心掛けた方がよさそうです。
●変わりやすい天気に注意
関東地方はこの先も太平洋高気圧に覆われて、強い日差しの照り付ける日が多い予想です。ただ、暖かく湿った空気が流れ込みやすく、天気の変わりやすい状況が続きそうです。
山沿いでは午後を中心に雨雲や雷雲が発達して、急に激しい雨や雷雨となる所もある見込みです。また、平地でも内陸などで夕立の可能性があります。
黒い雲が広がってきた、急に冷たい風が吹いてきた場合は、雷雲が近づいているサインです。また、雷の音が聞こえてきた場合は、雷が光っていなくても建物の中に避難するなど、雷から身を守る行動も必要です。
●猛暑の出口見えず
あす21日(月)以降も、関東地方は夏の高気圧に覆われやすく、最高気温が各地で35℃前後となる日が多い予想です。雲が広がって日差しが遮られたとしても、日中は厳しい残暑となる見込みです。
気象庁もきのう19日(土)、関東甲信地方に対して高温に関する気象情報を出して、熱中症への警戒を呼び掛けています。
また、最低気温をみても25℃を下回る日はなく、朝晩も暑い状況が続きそうです。室内では就寝中を含めて冷房を使用するなど、一日を通して暑さ対策を行って下さい。
●貯水量平年下回る
関東の最も大きな水源である利根川水系ダムの貯水率は18日(金)現在で、例年を下回っています。個別にみると、矢木沢ダムは貯水率30%台、奈良俣ダムは同60%程度と、貯水量の大きいダムで貯水率が低くなっています。
一方、東京都の水源の2割を担う多摩川水系ダムは、貯水率80%程度(18日現在)、神奈川県をカバーする相模川・酒匂川水系ダムは同約90%(19日現在)となっています。
水源に近い群馬県みなかみ町内では、直近30日間雨量が平年の2~4割程度にとどまっていて、雨が少ない状況といえます。
猛暑で水の使用が増えやすいなかでも、ダムの水を一気に増やす、まとまった雨はしばらく予想されていません。水は大切に使った方がよさそうです。