台風6号は10日にかけて九州の西の海上を北上。上陸しないとしても、九州では9日にかけて猛烈な風が吹き、非常に激しい雨の降るおそれ。猛烈なしけの所も。台風の動きが遅いため、九州から東海では3日以上長く大雨が続く予想です。
●台風6号 動きが遅い 台風の中心から離れた所も大雨警戒
台風6号はきょう8日(火)午前7時現在、奄美市の東北東にあって、ゆっくり北北西に進んでいます。このあと10日にかけて九州の西の海上を北上する見込みです。
台風6号は、台風の中心からやや離れた所で猛烈な風が吹き、非常に激しい雨が降っているのが特徴です。このため、台風6号が上陸しないとしても、九州では9日(水)にかけて走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風が吹いて、うねりを伴った猛烈なしけとなる所があるでしょう。また、台風の動きが遅いため、九州から東海ではすでに雨量が多くなっている所があり、この先、10日にかけて長く大雨が続く所があるでしょう。
●風の予想は
8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州南部、奄美地方 30メートル(45メートル)
九州北部地方 23メートル(35メートル)
四国地方 20メートル(30メートル)
9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州北部地方、九州南部、奄美地方 30メートル(45メートル)
四国地方 23メートル(35メートル)
10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州北部地方 25から29メートル(35から45メートル)
四国地方 20から24メートル(25から35メートル)
の見込みです。
不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
●波の予想は
8日に予想される波の高さは、うねりを伴い
九州南部 9メートル
奄美地方 8メートル
四国地方、九州北部地方、沖縄地方 6メートル
9日に予想される波の高さは、うねりを伴い。
九州南部 9メートル
奄美地方 8メートル
四国地方、九州北部地方 7メートル
10日に予想される波の高さは、うねりを伴い
四国地方、九州北部地方、九州南部、奄美地方
6から8メートル
の見込みです。
うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。また、台風から離れたエリアも、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることがあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
●雨の予想は
台風本体や周辺の発達した雨雲により、奄美地方や九州から東海では局地的に「非常に激しい雨」が降り、大雨となる所があるでしょう。
9日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部 400ミリ
奄美地方 300ミリ
四国地方、九州北部地方 250ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
四国地方、九州北部地方、九州南部 300から400ミリ
東海地方 200から300ミリ
奄美地方、近畿地方 100から200ミリ
11日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方、近畿地方、四国地方、九州北部地方
100から200ミリ
中国地方、九州南部 100から150ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。