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大雨の北海道 すでに平年ひと月分の9割近い雨の降った所も 土砂災害などに警戒


北海道では3日から前線が停滞している影響で、道北を中心に雨が降り、局地的に雨脚が強まっています。今日(5日)これからも断続的に雨で、激しく降る所もあるでしょう。ここ数日の雨で、8月の1か月分の降水量を超える大雨となる恐れもあります。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に警戒が必要です。

●すでに8月ひと月分の9割くらいの雨が降った所も

北海道付近には、3日から前線が停滞しており、道北を中心に雨が続いています。
3日0時から今日(5日)午前10時までに降った雨の量は、留萌地方の羽幌で最も多く、117.0ミリでした。羽幌での平年の8月の月降水量は136.6ミリで、ここ数日ですでに平年のひと月分の9割近い雨が降ったことになります。

また、昨日(4日)の夕方には紋別地方の滝上で1時間に40.5ミリの雨を観測し、1976年の統計開始以来、最も多い1時間降水量を記録しました。

●今日これからの天気 雨の中心は道北

今日(5日)の北海道付近は、停滞前線が南下し、大気の状態が不安定でしょう。
道北や道央、オホーツク海側は断続的に雨で、その他も山沿いを中心に、雨の降る所があるでしょう。降り方が強まることもあり、道央では1時間に30ミリ、上川、留萌地方では1時間に40ミリと、激しい雨の降る恐れもあります。
明日午前6時までの24時間に降る雨の量は、多い所で以下の通りです。
日本海側 100ミリ
オホーツク海側北部 80ミリ
その後も、さらに雨の量が多くなり、明日(6日)にかけての総雨量が、8月の平年の1か月分の降水量を超える大雨となる恐れもあります。

これまで雨があまり強まっていなかった道央やオホーツク海側でも、雨の強まる所がありそうです。また、これまでに雨の量が多くなった道北では、さらに雨の量が増える恐れがあります。連日の雨で地盤が緩んでいたり、川の水位が上がったままになっていることも考えられるため、土砂災害や河川の増水はいつもより起こりやすい状況となっています。
大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に警戒し、最新の気象情報や自治体から発表される情報などを確認するようにしてください。

●週間天気 再び大雨の恐れも

明日(6日)以降も、前線や台風6号などの影響で、北海道には暖かく湿った空気が流れ込みやすく、ぐずついた天気が続くでしょう。雨のピークはいったん明日までとなっていますが、7日以降も前線や台風の動き次第では雨が強まり、再び大雨となる恐れもあります。

特にこれまでに雨の量が多くなった地域では、雨が弱まったとしても傾斜地や川のそば、用水路などには近づかないようにしてください。夏休み中ということもあって、川のレジャーや山のレジャーを考えている方は、最新の気象情報を確認しつつ、場合によっては予定を変更するということも考えるとよさそうです。

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