北海道付近は、広く雲に覆われ全道的に雨となり、道南では洪水警報の出ている所があります。この雨はいつ頃まで続くのか、また、明日以降の天気について解説します。
●今日(15日)は道南中心に雨
今日(15日)の北海道付近は、留萌沖付近の低気圧や東北地方にかかっている前線を含む気圧の谷の中で、大気の状態は不安定となっています。15日正午現在、洪水警報の発表されている道南渡島地方の松前では、今日になってからすでに101.5mmの雨が降り、7月の日降水量としては統計史上2番目に多い記録を更新しました。なお、今日これまでで最も雨量が多くなっているのは胆振地方の登別で、104.0mmとなっています。
道南ではこの後も雨の降りやすい状態が続きますが、次第に降り方は弱まってくる見込みです。強い雨雲の発生する場所は東に移り、昼過ぎまでは胆振地方ではバケツをひっくり返したような激しい降り方となる恐れがあります。引き続き雨の降り方や落雷、突風などに注意が必要です。
なお、道北や道東でも雨となりますが、全般に降り方は強まらず、総降水量も多くはならない見込みです。
●明日(16日)も気圧の谷の中 一部では雨も
明日(16日)の北海道付近は引き続き気圧の谷の中で、全道的に雲が広がりやすいでしょう。明け方までは各地で雨が残り、宗谷地方などではその後も時折雨が降る見込みです。全般に降り方は強まらない見込みですが、天気の急変などには注意が必要です。
札幌や岩見沢などで日中多少晴れ間の出る所がありそうです。
気温は平年より3度前後高い所が多くなり、札幌で30度、旭川や岩見沢で29度となるでしょう。湿度も高くなるため、こまめな水分補給や冷房をうまく活用するなど、熱中症に注意が必要となりそうです。その他、冷却シートや保冷剤などの冷却グッズを用いたり、せんすやうちわなどを使用して体に熱がこもらないようにするのも効果的です。
●明後日(17日)以降は晴れ間の戻る所も
明後日(17日)はしだいに高気圧の張り出しの中となりそうです。そのため、南西部などでは晴れ間の出る所があるでしょう。その他はまだ雲の広がりやすい状態が続き、一部で雨の所もありますが、降り方は弱い見込みです。