今後、南シナ海からフィリピンの東、さらにマリアナ諸島近海にかけて、熱帯擾乱が次々に発生する可能性があります。台風まで発達するかはまだわかりませんが、注意が必要です。
●南シナ海~フィリピンの東に発達した雲 熱帯擾乱が発生する可能性
きょう13日、雲の様子をみると、南シナ海からフィリピンの東を中心に、対流活動が活発になっており、発達した雲がみられます。
この海域の海面水温は、30℃以上です。台風の発生は、海面水温だけによるものではありませんが、一般に26.5℃以上で発生するといわれています。
フィリピン付近では、風は反時計回りの流れになっており、場合によっては、熱帯擾乱が発生する可能性があります。
熱帯擾乱が発生し、北上すると、日本付近に熱帯からの暖かく湿った空気が流れ込みます。たとえ台風として近づいてこなくても、来週後半に降水量が多くなるなど影響が出ることも考えられます。今後、最新の気象情報をご確認ください。
●熱帯擾乱 南の海上で次々に発生する可能性も
上の図は、アメリカ海洋大気庁の資料で、赤いエリアは、熱帯擾乱が発生、発達する確率が高く、色が濃くなるほどより高いことを示しています。9日から25日、南シナ海からフィリピンの東、さらにマリアナ諸島近海にかけて、熱帯擾乱が発生、発達する確率が高くなっています。
きょう13日にみられる発達した雲とは別に、この海域で、熱帯擾乱が次々に発生し、発達する可能性があります。
今年は、6月までに3個の台風が発生しています。月別の平年の台風発生数は、7月は3.7個、8月は5.7個、9月は5.0個です。
●熱帯擾乱Calvin ハリケーンに発達する予想
太平洋東部にも、発達した雲の塊があります。熱帯擾乱Calvinの雲です。
熱帯擾乱Calvinは、西へ進んでおり、アメリカ現地時間12日夜遅くには、ハリケーンまで発達する予想です。その後、ハワイ方面に進むでしょう。