向こう一週間の西日本は、晴れる日が多くなるでしょう。今週末は、続々と梅雨明け発表となる可能性があります。日中の気温は、35度に迫る厳しい暑さになる見込みです。大雨によって被災した地域では、復旧作業の際に熱中症にならないよう、厳重な警戒が必要です。
●週末は西日本で一斉に梅雨明けか
13日(木)までは広い範囲で雨が降るものの、その後は太平洋高気圧の勢力が強まるため、徐々に晴れる日が多くなる見込みです。このため、15日(土)から16日(日)ごろは、西日本で続々と梅雨明けの発表があるかもしれません。
ただ、たとえ梅雨明けとなっても、安定した夏空が続くわけではなく、所々で夕立があるでしょう。この先も晴れる日は天気の急変に注意が必要です。
●復旧作業は無理せずこまめに休憩 水分や塩分の補給を
西日本では、この先は一段と熱中症のリスクが高まるでしょう。気温も湿度も高く、特に16日(日)以降は「危険」レベルとなる所が多い見込みです。
大雨に見舞われた地域の方々は、本当に大変な現状かと思います。復旧作業に追われる日々かと思いますが、今週末からは体にこたえる厳しい暑さが予想されています。高齢者や乳幼児は特に注意が必要ですが、復旧作業にあたられる方々も決して無理をせず、こまめに水分を摂ったり、たくさん汗をかいたあとは塩分も摂るなど、くれぐれもご自愛ください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。