今夜から明日16日(金)にかけて、北陸上空を寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)が通過。局地的な激しい雷雨や竜巻などの激しい突風などには十分注意して下さい。
●寒冷渦の通過で非常に不安定 局地的な激しい雨や雷雨 低地の浸水や土砂災害に注意
このあと明日16日(金)にかけて、北陸地方の上空を寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)が通過する見込みです。上空5500メートル付近には氷点下15度前後のこの時期としては強い寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。激しい上昇気流が発生し、新潟を中心に激しい雨や雷雨の所がありそうです。朝の通勤・通学の時間帯に重なる可能性もあります。雨の降り方には十分注意して下さい。
●竜巻などの激しい突風 ひょうによる農作物や農業施設への被害にも注意
竜巻が目視で確認できたときは、まず少しでも身の安全を確保することを第一に考えましょう。竜巻の移動速度は、過去には時速90kmで移動したものもあります。遠くに見えてもすぐに接近してくる恐れがあるため、大変危険です。また、竜巻は直線に進み、短時間で様々なものを巻き上げていきます。安全な避難を行わないと、けがをするおそれがあります。写真や動画の撮影を試みるなどの危険行為は絶対止めましょう。
ひょうが降って、果実や葉物野菜などの農作物、ビニールハウスなどの農業施設に被害が出る可能性もあります。出来る限りの対策をなさって下さい。
●週末の土日は安定した晴れ 行楽日和となるも真夏日地点もあり 熱中症には注意
上空の寒気は次第に東へ抜けて、17日(土)と18日(日)の北陸地方は高気圧に覆われる見込みです。18日(日)は多少薄雲が広がりますが、天気の崩れはなく、両日ともに行楽日和となるでしょう。ただ、上空1500メートル付近には晴れれば気温30度以上となる暖気が流れ込む予想です。土日の最高気温は金曜日よりかなり高くなりますので、気温差や熱中症には十分注意して下さい。
19日(月)~20日(火)は、梅雨前線が次第に西から北上傾向となる見込みです。ただ、北陸地方は弱いながらも高気圧の圏内となり、雲は多めながら晴れ間もありそうです。上空1500メートル付近には晴れれば気温30度以上となる暖気移流が続く予想となっています。当初の予想以上に良く晴れると、あっというまに気温30度以上の真夏日となりますので、引き続き熱中症対策を行って下さい。
21日(水)は天気はゆっくり下り坂となる見込みです。雲が広がりやすく、西から次第に雨の範囲が広がる可能性があります。また、同時に21日(水)は夏至。1年の中で太陽の南中高度が最も高く、昼間の時間が最も長くなる日です。紫外線は、曇りや雨でもゼロにはなりませんので、気になる方は引き続き対策をして下さい。
22日(木)頃は、日本海まで北上した梅雨前線が、北陸地方を南下する見込みです。前線の位置の予想は難しくなっていますが、21日~22日にかけては、北陸地方に強い暖湿気が流れ込む予想もあり、前線南下型の大雨となる可能性があります。今後の情報に注意して下さい。