きょう19日(金)は、午前中は九州など西日本で非常に激しい雨が降り、鹿児島県では24時間雨量が200ミリを超え、5月平年の7割に匹敵する大雨となった所も。雨が止んでも、しばらくは土砂災害に注意。午後は、活発な雨雲が紀伊半島や東海など東日本や北日本に移り、関東もお帰り時間帯は本降りの雨となりそうです。
●24時間雨量が5月平年の7割に匹敵 土砂災害に注意
きょう19日(金)は、気圧の谷や湿った空気の影響で、九州~東北にかけて広く雨となっています。
19日未明~明け方は、九州など西日本に活発な雨雲がかかり、1時間雨量は、鹿児島県肝付町の内之浦で52.0ミリの非常に激しい滝のような雨を観測、5月の1位の値を更新しました。
19日午前10時までの24時間雨量の日最大値は、鹿児島県肝付町の内之浦で229.0ミリ(5月平年の7割)、鹿児島県屋久島町尾之間で203.5ミリ(5月平年の5割)の雨が、たった一日でザッと降りました。
九州南部の雨は、昼前には止んできましたが、これまでの雨で地盤に緩んでいる所があります。しばらくは、家の裏山など、むやみに近づかないようにしましょう。また、雨が止んでから、川が急に増水することがあるので注意して下さい。
●19日(金)午後 東日本でも激しい雨 帰宅時間は東京都心など本降り
午後は、九州や中国地方の雨は次第に止んできますが、四国や近畿、北陸は夕方頃まで雨で、紀伊半島などで雨雲が発達し、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。東海は、夜にかけて雨となりそうです。関東と東北は、午後は各地で雨となり、帰宅時間は関東で本降りの雨となるでしょう。沿岸部を中心に風が強まるでしょう。
●激しい雨ってどんな雨
激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。
激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。
●土砂災害の前兆
土砂災害の前兆は以下の通りです。
・斜面のひび割れ
・異様な音・におい
・湧き水が止まる
・濁った水が噴き出す
また、雨が止んでから、しばらくたって川が増水する事があります。むやみに、川や家の裏山などには近づかないようにしましょう。