北海道でこの時期になるとよく耳にする「リラ冷え」。リラ冷えとはどういう現象のことをいうのか、リラとは何のことを指すのか、そして今後の気温はどうなるのかなど、詳しく解説します!
●リラ冷えって?
「リラ」はフランス語で、英語に訳すと「ライラック」のことを指します。北海道ではこの時期にライラックが綺麗に咲き誇りますが、ライラックが咲く5月下旬~6月前半にかけて、上空の寒気の影響で気温が低く、寒の戻りとなることを「リラ冷え」というのです。
本州で桜の時期に一時的に気温が下がることを「花冷え」と言いますが、同じような意味合いになります。
なお、ライラックは札幌の市の木にも指定されており、北海道民にとっては身近な花の一つです。札幌市内の主なライラックが見られる場所は、大通公園や川下公園、創生川公園、前田森林公園などです。
●今後の気温 リラ冷えとなる日は?
今日(11日)の最高気温は広く10度前後で、太平洋側で15度くらいの所がある程度となりそうです。日本海側とオホーツク海側は平年より5度ほど低い気温となります。
明日(12日)の最高気温は、道央や道南は15度前後ですが、その他では10度くらいにとどまる所が多くなるでしょう。平年並みか4度ほど低く、明日も全般の気温の上がり方は鈍くなりそうです。
しかし、リラ冷えは明後日以降解消する見込みです。
13日(土)からは気温が平年並みか高くなり、20度を超える所も出てくるでしょう。日差しのもとではやや汗ばむくらいの陽気となる日もあるため、季節の歩みを感じられそうです。