あす28日の北海道上空にはこの時季としては非常に暖かい空気が流れ込みます。この影響で気温は朝からぐんぐん上がり、2月としては記録的な暖かさとなる所があるでしょう。積雪の多い地域では、気温の上昇により屋根からの落雪やなだれなどに十分な注意が必要です。
●2月としては記録的な暖かさ 札幌は半世紀ぶりの気温に?
あす28日は、北海道上空1500m付近に平年より10度も高い4月中旬並みの暖気が流れ込むでしょう。本州の南に中心を持つ高気圧が北海道付近へも張り出し、地上付近でも暖かい南風が入り日差したっぷりとなります。
このため朝から気温は順調に上昇します。各地の最高気温は平年より8度前後高く、4月上旬から4月中旬並みの陽気となります。札幌では最高気温が4月上旬並みの10度まで上がるでしょう。札幌の気温が2月に10度以上となるのは、1969年の2月以来の約半世紀ぶりと、記録的な暖かさとなる見込みです。
また、画面にはありませんが北見や帯広でも10度前後を予想しており、北見では気温が10度に達すると、1977年の統計開始以来2月としては最も高い気温となります。
●雪解けによる注意事項
暖かい風や気温が上昇する影響で雪解けが進むでしょう。
積雪の多い地域では雪が緩み、屋根からの落雪に十分な注意が必要です。屋根から雪の塊が大きくせり出している場所や大きなつららが垂れ下がっている場所など、軒下を歩くのは避けましょう。
また表通りでは大きな水たまりによる泥ハネに注意が必要です。特に雪が残っている中通りでは、緩んだ雪により車がはまってしまう可能性もあります。万が一のために、脱出用のロープやスコップなどがあるとよさそうです。また積雪の多い山間部などではなだれにも注意が必要です。
なお、27日に発表された早期天候情報によると、向こう2週間は北海道は暖かい空気に覆われやすいため気温が高い日が多くなるとのことです。雪解けは順調に進みそうですが、雪解けによる注意は怠らないようにしましょう。