来週にかけては南岸低気圧の影響で、たびたび雨や雪。10日(金)は、関東の平野部も積雪となる予想。早めの備えを。激しい寒暖差にも注意。
●9日(木)~15日(水):南岸低気圧で大雪か
来週にかけて、本州付近を進む低気圧の影響で天気が崩れるタイミングは、2回ありそうです。天気の変化は早く、日ごとの気温差も大きくなるでしょう。
10日(金)は本州の南岸を低気圧が発達しながら進む予想で、九州から関東の太平洋側を中心に雨や風が強まりそうです。関東甲信は、低気圧が近づく前から内陸部を中心に雪が降り、大雪になる所があるでしょう。午前中は、東京都心など平野部も広く雪で、積雪や路面の凍結で交通機関に影響が出る可能性があります。11日(土)は、東北の太平洋側でも雪の降り方が強まるため、今後の情報のご注意ください。
12日(日)から13日(月)にかけても雨の降る所が多いですが、雨でも気温が高いでしょう。積雪の多い地域では、屋根からの落雪やなだれに注意が必要です。
14日(火)は強い冬型の気圧配置に変わり、15日(水)にかけて日本海側は断続的に雪雲が流れ込むでしょう。日中も、震えるような寒さになりそうです。
●16日(木)~21日(火):日中も寒さ続く
16日(木)以降、北海道や東北の日本海側や北陸では雪の降る日が多いでしょう。太平洋側は晴れる日が多いものの、空気の乾燥が進みそうです。火の取り扱いにご注意ください。
日中もまだまだ寒さが続くでしょう。16日(木)の最高気温は、全国的に真冬並みの予想です。17日(金)以降、関東や東海、近畿は平年並みですが、春の訪れはもう少し先になるでしょう。ただ、九州から関東では、スギ花粉の飛散が増えてくる時期です。花粉症の方は、早めに対策をしましょう。
●ノーマルタイヤの危険性
10日(金)は、雪に慣れていない関東でも雪の予想となっています。最新の気象情報を確認し、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。また車を運転する予定がある方は、冬用の装備をするなど備えが必要です。
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。