きょう2日(木)は、九州から関東で花粉の飛散量が「少ない」予想です。わずかながら花粉が飛び始めている所がありますので、花粉に敏感な方は早めに対策を始めてください。
●花粉の飛散開始は例年並み
今シーズンのスギ花粉の飛散開始は、九州から東北まで例年並みとなるでしょう。来週の半ばには、九州や関東の一部で花粉シーズンがスタートする見込みです。
「花粉の飛散開始日」とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した場合の「最初の日」のことです。スギ花粉は、飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めますので、花粉に敏感な方は、そろそろ対策を始めた方が良いでしょう。
●各地の花粉飛散傾向
花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は、花芽が多く形成されるため、翌春の飛散量が多くなるといわれています。
2022年の夏(6月~8月)は、特に6月の降水量が西日本の太平洋側でかなり少なく、日照時間は東日本の日本海側と西日本の太平洋側でかなり多くなりました。また、6月後半から7月上旬にかけて太平洋高気圧が強まり、東・西日本を中心に晴れてかなりの高温となりました。そのため、6月に「高温・多照・少雨」となり、スギの花芽形成に好条件となりました。
さらに、2021年~2022年に花粉飛散量が少なかった地域が多く、スギの木に花芽を形成させるエネルギーが蓄えられていたため、より一層、スギの花芽形成が促進されたと考えられます。
今シーズンの花粉の飛散量は、九州では例年並みですが、四国や中国、近畿、北陸では例年よりやや多いでしょう。東海と東北では、例年より多く、関東甲信では非常に多くなりそうです。早めの対策を心がけてください。