あす2月1日は、北海道や東北を中心に大荒れとなるでしょう。台風並みの暴風や高波、北海道では大雪にも警戒が必要です。
●2月スタート 日中は暖気で気温上昇 夜は寒気で急降下
2月1日(水)~2日(木)は、日本海で低気圧が急速に発達する見込みです。日中は暖気が入るため、九州~東北の広い範囲で気温が上昇。1日(水)昼過ぎにかけては、北陸など日本海側の平地では雨の所も多くなりそうです。なだれ、屋根からの落雪などに注意が必要です。
1日(水)の日中は気温が上がりますが、それも束の間です。夜は再び冬型が強まり、気温が急降下。北陸や北日本の日本海側では、いったん融けた雪の上に、新たに雪が積もるため、「なだれ」の危険が一層高まります。
●北日本 大雪・暴風雪に警戒
北海道や東北では、低気圧が通過する1日夜から急激に雪や風が強まり、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。最大瞬間風速は、北海道では35メートル~45メートル、東北では25メートル~35メートルと、台風並みの暴風が予想され、海上は大しけとなる見込みです。
低気圧が予想以上に発達し、冬型の気圧配置が強まる場合は、暴風雪や大しけとなるエリアが拡大する恐れがあるため、早めの備えをお願いします。
関東など太平洋側の各地も、平均10メートル前後、瞬間的には20メートル前後と、風に向かって歩きにくいくらいの強風となりそうです。
●北海道は大雪にも警戒
2月1日(水)午後~2日(木)にかけては、北海道を中心に断続的に雪の降り方が強まり、大雪となる所があるでしょう。予想される雪の降る量は、多い所で、北海道の日本海側で30センチ~50センチの予想です。短時間に急激に積雪が増えるおそれがあるため、あす1日(水)午前までに早めの備えをお願いします。
●猛烈な風とは?暴風雪に警戒
気象庁では、風の強さと吹き方について、具体的なイメージで分かってもらえるよう、様々な表現をしています。
猛烈な風とは、平均風速が30m/s以上の風を表しています。時速だと、およそ110km以上で、特急電車並みの速さです。このような猛烈な風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたりする恐れがあります。電柱や街灯で倒れるものや、ブロック塀や住家が倒壊するものがでる可能性もあります。なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。
北日本では、猛烈な風に加えて、雪も伴うため、暴風雪となりそうです。視界が白一色となり、方向や地形が識別不能となるホワイトアウトのおそれがあります。屋外での行動は極めて危険です。1日(水)午前までに備えをすませ、午後は不要不急の外出は控えるようにしてください。