アメリカ・カリフォルニア州では、先月12月の終わりから、「大気の川」による大雨が続いています。3週間ほど続いている大雨に、ようやく終わりが見えてきました。
●アメリカ・カリフォルニア州 先月12月の終わりから大雨が続く
アメリカ・カリフォルニア州では、先月12月の終わりから大雨が続いています。
サンフランシスコ空港の降水量は、先月12月は9.66インチ(約245ミリ)を観測し、12月平年ひと月のおよそ2倍になりました。
今月1月は、現地時間15日までで8.19インチ(約208ミリ)を観測し、たった半月ほどで1月平年ひと月のおよそ2倍になりました。
●「Atmospheric rivers大気の川」
先月12月の終わりから、アメリカ西海岸に、ハワイ周辺から大量の水蒸気が流れ込み続けています。
これは、「Atmospheric rivers大気の川」とよばれる、熱帯域などから水蒸気を運ぶ、空を流れる川のような現象で、地形の影響が加わるなどで、大雨をもたらすことがあります。
上の図は、1月14日まで30日間の地上の気温と気圧、熱帯の風の様子です。ハワイ周辺では、気温が平年より高いオレンジ色のエリアで、そこから風がアメリカ西海岸に流れており、この風は平年より強いことを示しています。この大気の流れが「Atmospheric rivers大気の川」です。
アメリカ・カリフォルニア州では、発達した低気圧や「Atmospheric rivers大気の川」の影響で、大雨が続いているのです。
参照:noaaホームページ
https://www.noaa.gov/stories/what-are-atmospheric-rivers
●アメリカ・カリフォルニア州 19日は高気圧に覆われて大雨は終わる見込み
アメリカ・カリフォルニア州は、現地時間18日は前線の通過で雨が降り、山では雪になる見込みです。19日は次第に高気圧に覆われて、晴れてくるでしょう。3週間ほど続いた大雨は、ようやく終わる見込みです。