今夜(8日)はことし最後の満月「コールドムーン」です。月と火星が接近して見えて、東日本や西日本では共演を楽しめそうです。夕方以降はグッと気温が低くなりますので、暖かい服装で観察してください。
●12月の満月は「コールドムーン」
満月は、英語圏では様々な呼び名があり、1月から12月まで、それぞれ満月の呼び名が決まっています。12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれ、冬の冷たい空気にぴったりの名前です。
●月と火星が接近
満月を迎える今夜(8日)、火星は、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間「衝(しょう)」となります。火星は、この衝の頃にマイナス2.0等と最も明るく輝いて見られます。
その火星が、きのうからきょうにかけて、月に近づいて見えます。月と火星が最も近づくのは、このあと間もなく、きょう正午過ぎです。日本は昼間で見ることができないため、日本で最も近づいて見えるのは、夕方の月の出の直後で、その後、月と火星は高い空へと昇っていきながら少しずつ離れていきます。
参照:
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/12-topics03.html
●今夜 満月を見られる所は?
日本付近の冬型の気圧配置は、次第に緩む予想ですが、今夜は北海道や東北の日本海側は雪や雨が降るため、観察にはあいにくの天気でしょう。太平洋側では見られるチャンスがありそうです。北陸も雨や雷雨となるでしょう。
一方、関東から九州にかけては、夜にかけて晴れの天気が続く見込みで、月と火星の共演を楽しむことができそうです。沖縄は曇りや雨でしょう。
●夕方以降の寒さに注意 観察は暖かい服装で
きょう日中は、日差しの出る関東から九州にかけて、11月中旬～下旬並みの気温となる所が多いですが、夕方以降はグッと気温が下がります。
月と火星が最も接近して見える月の出の時間帯(16時～17時ごろ)の気温は、東京都心で11度くらい、大阪や広島で13度くらい、福岡で12度くらいの予想です。夜になると気温はさらに低くなりますので、コートやマフラー、手袋など暖かい服装で観察してください。
