12月に入ってから北海道は強い寒気が流れ込んで、日本海側を中心に一気に冬景色となりました。この先は寒気の強まりは一旦小休止となりそうです。今週末(9日~11日)は、雪は降っても大雪とはならない見込みです。外出などにもまずまずの日和となりますが、路面の雪が解けたり凍ったりと路面状況が変わりやすいでしょう。スリップ事故や転倒事故が発生しやすくなるため、十分注意して下さい。
●積雪が酸ケ湯より多くなっている朱鞠内
11月までは冬の訪れがゆっくりだった北海道ですが、12月に入ってからは日本海側では連日雪が降り、雪の積もっている所が多くなりました。11月30日午前1時に積雪4センチだった上川地方の幌加内町朱鞠内ですが、12月4日午後7時には積雪100センチと、一桁の積雪からわずか数日で積雪100センチに達しました。今日(7日)午前7時の段階で、豪雪で有名な青森県酸ケ湯の99センチより多く、107センチの積雪となっています。
●週末は寒気も平年並みに 天気も落ち着く
この先はしばらく寒気の流入は弱く、平年並みかやや暖かい空気が北海道付近には流れ込む見込みです。
9日(金)から11日(日)にかけては、日本海側の雪も弱まり、どんどん積雪が多くなるということはなさそうです。太平洋側やオホーツク海側などでは晴れて、穏やかに経過する見込みです。外出にも良さそうですが、積雪の多くなっている地域では路面の雪が朝晩と日中の気温差などで解けたり凍ったりし、路面状況が変わりやすくなるでしょう。歩道でも日陰などを中心につるつる路面となる恐れがあります。スピードを出していなくてもなかなか車が止まらなかったり、歩行中でも転倒事故が発生しやすくなるため、外出の際は十分注意して下さい。また、傾斜地などでは積雪が緩んでなだれの発生する恐れもあります。積雪の多い地域ではなだれなどにも注意が必要です。
なお、来週は気圧の谷が通過しやすく、気温の上がり下がりが激しくなるかもしれません。週の中頃や来週末(16日~18日)には天気が崩れ、雨や雪の降る恐れがあります。外出などをするには今週末の方がおすすめです。