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北陸 ダブル天体ショー「皆既月食+天王星食」は見られる?


今夜は、「皆既月食」があります。また、月食中の赤銅色の月に天王星が隠れる「天王星食」も同時に楽しむことができます。皆既月食と惑星食が同時に起こるのは大変珍しく、1580年7月26日以来、442年ぶりの天体ショーとなります。北陸地方では見られるでしょうか?

●天気は回復傾向 沿岸部を中心に雲の隙間から観察できるチャンスあり

上空に寒気を伴った気圧の谷が北陸地方を通過しています。このため、北陸地方では、現段階では曇りや雨の所が多く、所々で雨雲が発達し、雷を伴って雨脚が強まっている所もあります。

しかし、衛星画像を見ると、西から高気圧に覆われてきて晴れのエリアが広がっているだけでなく、日本海にも広く雲のない晴れのエリアが広がっています。これは、寒気自体は弱く、気圧の谷が抜ければ天気の回復が早いことを示しています。

このあとは、気圧の谷は東へ遠ざかり、北陸地方でも次第に天気が回復するでしょう。天体ショーの見られる18時~21時は雲が多めながら、沿岸部を中心に雲の隙間から天体ショーが見えそうです。

一方、山間部や福井嶺南は北西風の影響で雲が広がりやすく、天体ショーを見ることは難しい地域が多いでしょう。一部では弱い雨の残る所もありそうです。

●月食の時刻は全国共通 皆既月食は19時16分~20時42分

国立天文台によりますと、月食の時刻は日本全国同じ時刻です。東から昇ってきた満月が欠け始めるのは「18時8分頃」、皆既食となるのは「19時16分頃」。皆既食の終了は「20時42分頃」で、およそ1時間半近く皆既月食が続き、「赤銅色」の月が楽しめるでしょう。月の部分食が終わるは「21時49分頃」です。

※半影食:月が地球の半影に入って月面の一部またはすべてがわずかに暗くなる現象。肉眼では気づきにくいとされます。

●442年ぶりのレア現象 「天王星食」と「皆既月食」のコラボ

今回は、月食の最中に月が天王星を隠す「天王星食」が起こります。日本で皆既月食の最中に惑星食が起こるのは、1580年7月26日の土星食以来となり、442年ぶりのこととなります。次回は322年後の2344年7月26日の土星食ということで、非常に珍しい現象となります。

天王星食が起こる時間帯は各地で異なります。金沢市では、天王星が月の後ろに入り込むのは「20時34分頃」、天王星が月の後ろから再び現れるのは「21時26分頃」です。

天王星は、明るさが約6等級と、十分に暗い所でも、目の良い人が肉眼でギリギリ見える程度の明るさです。月が明るいと、見つけにくい星ですが、今回は月食により、月が暗くなるので、初心者でも天王星を見られる絶好のチャンスとなります。この機会に望遠鏡などを使って観察してみてはいかがでしょうか?

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