日本気象協会の予想によると、今週は青森・秋田県を中心に過去の記録を上回る大雨が降り続け、甚大な災害が発生する恐れが高まっています。真剣に備えを進めてください。
●9日(火)青森・秋田付近 再び記録的な大雨の恐れ
こちらの画像は、9日に予想される最大の24時間降水量(左)と、その地域で過去最も多く降った雨量との比較(右・既往最大比)です。
日本気象協会の予想では、9日は青森・秋田の県境付近で200~300㎜前後の雨が降り、既往最大比を上回る大雨が予想されます。
既往最大比が100%前後に達すると甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えてくると人的被害の発生確率が急増する可能性があるという研究があります。
大量の水蒸気が東北へ帯状に流れ込み、いわゆる「大気の川」となることで、甚大な災害の発生する恐れが高まっています。
●青森・秋田中心に大雨続く 警戒日は
【予想 24時間雨量】
(9日午前6時まで 多い所)
北海道地方 120ミリ
東北地方 100ミリ
(その後、10日午前6時まで 多い所)
東北地方 100から200ミリ
大雨は長期戦です。前線が週末にかけて東北付近に停滞し、低気圧が通過するタイミングで既往最大比を上回る大雨が降る恐れがあり、週の後半ほど災害リスクが高まります。
今のところ大雨に特に警戒が必要なのは、9日~10日頃と13日~14日頃、場所は青森県津軽~秋田県です。
予想には幅がありますが、前線が南北に動く際に北海道や山形・北陸周辺でも再び大雨の恐れがあります。
先週の大雨で被害のあった地域では、少しの雨でも災害の危険が高まるため、厳重な警戒が必要です。
●早めの備えを
既に先週の大雨で被災されている方もいらっしゃいますが、大雨が予想される地域では対策を急いでください。
食料や飲料水などの備蓄は、できる限りきょう8日(月)のうちに済ませましょう。
図の他にも、小さなお子さんがいる場合はおむつなども多めに用意し、持病のある方は薬を持ち出せるようにしましょう。
【川の近くにお住いの方】
・浸水に備えて貴重品はできるだけ家の高い所に移動しましょう。
・実際に大雨のリスクが高まったら、車はできるだけ高台に避難させましょう。
【崖の近くにお住いの方】
・親戚や友人宅も含めた安全な場所への移動を検討しましょう。
・大雨警報や土砂災害警戒情報などが発表されたら、危険な斜面から離れてください。
最新の情報に注意し、大雨になる前に明るいうちの避難を心がけてください。