向こう1か月は、暖かい空気が流れ込みやすく、低気圧や前線の影響もあって、平年に比べて曇りや雨の日が多くなる見込みです。気温は平年より高く、北海道らしからぬ蒸し暑くなる日も多くなるかもしれません。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。
●1週目(8月6日~12日) ぐずついた天気で、大雨となる恐れも
今日(4日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
明日は日中に広く晴れますが、大気の状態が不安定で、道北やオホーツク海側の山沿いなどでは、にわか雨があるでしょう。
6日土曜日は天気の大きな崩れはありませんが、7日日曜日から10日水曜日にかけては北の低気圧からのびる前線が北海道付近に広くかかる見込みです。そのため、道内では雨が降りやすくなり、特に9日火曜日頃は日本海側を中心に降り方が強まって、大雨となる恐れもあります。最新の気象情報に注意してください。
気温は平年並みかやや低いですが、8日月曜日以降は平年より高くなるでしょう。雨が降る中で気温が高くなるということで、かなり蒸し暑くなることが考えられます。
●2週目(8月13日~19日) いったん天気は落ち着くが、暑さは続く
平年と同様に、天気は数日の周期で変わる見込みです。しかし、1週目と比べると、北海道付近への気圧の谷の影響は少なくなる予想となっています。天気が落ち着き、晴れ間の出る日も多くなるかもしれません。
なお、気温は高めの状態が続きます。
道内では今シーズン、猛暑日(最高気温35度以上)や熱帯夜(夜間の最低気温が25度以上)をまだ観測していませんが、猛暑日は2017年以降、熱帯夜は2018年以降、毎年観測されています。今年の夏も猛暑日や熱帯夜が観測される可能性があるため、日頃からバランスの良い食事をとったり、こまめな水分補給を心がけたりと、暑さへの対策を行うとよさそうです。
熱帯夜が予想されるような気温の下がりにくい夜間は、寝る前にコップ1杯の水を飲み、枕元にも水を置いて、場合によってはエアコンや扇風機を使用するなど、万全な対策を心がけてください。
●3~4週目(8月20日~9月2日) 厳しい暑さに? 選ぶ服の色で暑さを避けよう!
天気は数日の周期で変わる見込みです。北海道付近には暖かく湿った空気が流れ込みやすく、平年と比べると前線を含む気圧の谷の影響で雨の降る日が多くなるでしょう。
雨の降る日が多いぐずついた天気の中で、気温が平年より高めの予想となっています。北海道の夏はカラっとして過ごしやすい、といわれることもありますが、この期間中は蒸し暑さを感じられることも多くなるかもしれません。熱中症や食中毒などへの十分な注意が必要です。
特に晴れて気温が上がる日は、選ぶ服の色によって体感温度に大きく変化が出るといわれています。服の表面温度は色によって20度以上の差が出ることもあるようです。
紫外線を避けるには黒系の服が良いとされていますが、逆に日差しの反射率は低く、熱を吸収しやすいという特徴があります。そのため、黒系の服では実際の気温以上の暑さを感じてしまう恐れがあります。
反対に、白系の服は日差しの反射率が高いため、熱を吸収しにくい特徴があります。晴れて日差しの強い日は白系の服を選ぶ、というのも一つの暑さ対策になるかもしれません。白以外にも、黄色やグレーのシャツなどでも日差しの反射率が割合高めといわれています。
気温の上がる日はこまめな水分補給や適度な休憩も必要ですが、選ぶ服の色を変えてみる、というのも良いかもしれません。