今日27日11時半ごろ、政府は「電力需給ひっ迫注意報」の第2報を発表。熱中症の危険性が高まっているため、冷房などを適切に使用しながら、使わない部屋の電気を切るなどの節電を呼びかけています。
●東京エリアの「電力需給ひっ迫注意報」継続発令中
今日27日も関東は猛暑日になる所が多くなる予想です。東京都心は3日連続で猛暑日となる見込みで、体温並みの猛烈な暑さになる所もあります。
東京電力エリアでは、今日27日の電力需要について「電力需給ひっ迫注意報」が発令されていましたが、先ほど最新の見通しに基づき、注意報継続の発表がありました。東京エリアの電力需給は夕方の一部時間帯で予備率5%を下回り、厳しい見通しが続きます。
東京電力エリア内の27日の午前中の使用電力(1時間値)は予測よりもやや高需要で推移しています。
電力需給が極めてひっ迫する可能性が高く、引き続き可能な範囲での節電が必要となっています。
政府は、暑い時間帯には適切に冷房等を活用し、水分補給を行うなどして、熱中症にならないよう十分に注意しつつ、使用していない照明を消すなどの無理のない範囲での節電を呼びかけています。
特に夕方16時~17時の時間帯は、特に厳しい電力需給が想定されていますので、冷房等を活用し、熱中症には十分に注意しつつ、できる限りの節電をしてください。
●「電力需給ひっ迫警報・注意報」とは
「電力需給ひっ迫注意報・警報」とは、電力需給状況が極めて厳しくなると予想される際に発表される情報です。前日の午後4時段階で翌日のエリアの需給状況がひっ迫し、予備率が5%を下回る場合に「電力需給ひっ迫注意報」が、予備率が3%を下回る場合に「電力需給ひっ迫警報」が発令されます。
前日の段階で「電力需給ひっ迫注意報」が発表されていたとしても、現状の見通しよりもさらに気温が上昇したり、突然の電源トラブルがある場合、予備率が最低限必要な3%を下回り、「電力需給ひっ迫警報」が発令されることもあります。
※「予備率」とは、エリアの需給状況を示す指標です。予想される供給力から最大需要(最大電力使用量)を差し引いて、その値を最大需要で割った値です。電力の安定供給のためには、最低でも予備率が3%以上確保する必要があるとされています。
●この先の天気の見通し 暑さ続く
この先も厳しい暑さが予想されています。関東地方は夏の空気に覆われて、強い日差しが照り付ける日が続く見込みです。最高気温は30℃以上の日が続くばかりか、内陸では35℃以上の猛暑日になることもあるでしょう。夜の気温も東京都心など25℃を下回らない日が続く予想です。
●節電のお願い
政府は、東京電力エリアに「電力需給ひっ迫注意報」を発令し、無理のない範囲での節電を呼びかけています。暑い時間帯には、熱中症にならないように適切に冷房等を活用し、タイマーを上手に使うなど、必要な場所で必要な時だけ使用するようにしましょう。人がいない廊下の電気をこまめに消したり、テレビは見ていない時はこまめに消すようにしましょう。
●エアコン冷房 上手な節電方法
エアコンの冷房を使いながら、上手に節電するには、次の4つの方法がおススメです。
①冷房は28℃を目安に温度設定しましょう。また、冷たい空気は下降するため、エアコンの羽の向きは、上向き・水平になるよう、設定してください。
②エアコンの冷房だけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう。循環させた冷たい風が体にあたると、冷房の設定温度がそれほど低くなくても、涼しく感じられます。
③エアコンの室外機の回りには、物を置かないよう心がけ、排気をスムーズにしましょう。
④冷房を使う時に、外から室内に伝わる熱の7割以上は、窓から伝わる熱です。レースのカーテンやすだれなどを使って日差しを遮り、冷房効果を高めましょう。(外出時は、昼間でもカーテンを閉めておくと、効果的です。)
ただ、夏の節電は積極的に取り組みたいものですが、無理は禁物です。熱中症にかからないためには、適度に冷房を使いながら、気温や体調に合わせて適正に温度設定をし、涼しくするように心がけてください。