この夏から秋にかけて(7月~9月)の見通しです。7月は太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、各地で梅雨明けが早まり猛暑に。8月はゲリラ雷雨に注意。9月も残暑が厳しくなりそうです。
●夏もラニーニャ現象続く
夏にかけてもラニーニャ現象が続く可能性が高くなっています。
ラニーニャ現象の影響で、海面水温は太平洋赤道域の中部から東部では低く、太平洋熱帯域の西部では高い見込みです。積乱雲の発生は太平洋赤道域の日付変更線付近で少ない一方、アジア大陸南部から日本の南にかけて多い予想です。
これらの影響で、上空の偏西風はユーラシア大陸から日本の東にかけて平年より北を流れやすいでしょう。また、チベット高気圧は平年に比べ北に偏り、太平洋高気圧は北への張り出しが強いでしょう。このため、全国的に暖かい空気に覆われやすく、例年より暑い夏となりそうです。
●7月 梅雨明け早く猛暑に
7月は、太平洋高気圧の北への張り出しが平年より強い予想です。太平洋高気圧の北にある梅雨前線は押し上げられ、西日本・東日本では、7月前半から前線や湿った空気の影響を受けにくく、7月後半は平年と同様に晴れる日が多いでしょう。各地で、平年より早い梅雨明けとなりそうです。
一方、北日本では、平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。
●8月 ゲリラ雷雨に注意
8月は、太平洋高気圧の張り出しは、やや弱い見込みです。
沖縄や奄美、九州~関東甲信にかけては、湿った空気が流れ込みやすく、平年に比べると安定した晴天の日は少ないでしょう。局地的に雨雲や雷雲が発達しやすく、ゲリラ雷雨に注意が必要です。
東北や北海道では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
気温は北日本から東日本で平年より高く、猛暑が続く予想です。
●9月 残暑厳しい
9月は、沖縄や奄美、西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れる日が多いでしょう。西日本の日本海側と東日本、北日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
9月は全国的に気温は平年並みか高く、残暑が厳しい予想です。
この夏は、猛暑とゲリラ雷雨に注意が必要です。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方