向こう1か月は、冬型の気圧配置となりにくく、寒気の影響を受けにくいため、気温は平年より高めに経過する見込みです。まだ積雪が多く残る地域もありますが、雪解けは順調に進んでいきそうです。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。
●1週目(3月12日~18日) 気温は高め。まだ雪や雨の降る日も
今日(10日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。今日は全道的に晴れて穏やかな北海道でしたが、明日以降は雲の広がる日が多くなります。湿った雪や雨の降る日もあり、だんだんと傘の出番が増えてきそうです。今のところ、この先一週間は大雨や大雪、荒れた天気となることはない見込みですが、15日(火)頃からの週間資料が安定せず、低気圧のコース次第では北海道への影響が大きく変わるかもしれません。最新の気象情報を確認するようにしてください。
気温は平年並みか高めの予想で、雪が降る日はあるものの、雪解けはまずまず順調に進んでいきそうです。
●2週目(3月19日~25日) そろそろ根雪終日を迎える所も?
高気圧と低気圧が交互に通り、太平洋側を中心に低気圧の影響を受けやすくなりそうです。数日おきの周期で天気がコロコロと変わりますが、太平洋側は晴れる日が少なくなるでしょう。
気温は平年並みに戻る予想ですが、3月中旬から下旬になると、最高気温が2ケタとなる日も出てきそうです。
また、平年ではこの頃には長期積雪(根雪)の終日を迎える所が多くなり、いよいよ冬が終わって春へと進んでいくのを実感できる頃となります。ただ、今シーズンは日本海側を中心に積雪が平年より多くなっている地域もあります。なだれや落雪、河川の増水や低い土地の浸水など、融雪による事故に注意が必要です。
●3~4週目(3月26日~4月8日) 春の3Kに注意! 桜も順調に成長
引き続き、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わるでしょう。気温はほぼ平年並みで経過する見込みです。
この頃になると、北海道でも本格的な春が近づいてきたように感じられそうです。
日差しもポカポカで過ごしやすく、気持ちの良い時期ですが、この頃に注意しなければならないのが「春の3K」です。これは、春に気を付けるべき3つのものを指しており、一度は耳にしたことがあるはず。その3つとは「花粉」「強風」「乾燥」です。さらに「寒暖差」「黄砂」の2つを足して、「春の5K」といわれることもあります。
特に北海道は、一時的に寒気が入ってきたりとまだまだ寒暖差に油断ができない時期でもあります。冬から春へと季節が変わるタイミングで体調を崩さないよう、健康管理に十分注意してください。
また、今日(10日)は第5回目となる桜開花予想が発表されました。今後の気温は平年並みか高めで経過し、花芽の生育は順調に進むと考えられます。道内の桜の開花時期は、平年より1週間前後早い所が多くなりそうです。主な都市の開花予想は函館4月25日、札幌4月26日、旭川4月29日、稚内5月4日、釧路5月8日となっています。