26日の北陸上空には、12月としては記録的に強い強烈な寒気が流れ込むでしょう。その後も28日にかけて日本付近は強い冬型が続く見込みで、大雪による交通障害、高波や暴風に警戒するとともに、路面の凍結などに十分注意が必要です。
●強烈な寒気で大雪ポテンシャル高し 25日夜間から26日は金沢の市街地や福井県嶺南で積雪急増のおそれ その後は?
このあと28日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。26日頃には、輪島上空1500メートル付近に、氷点下15度前後と平年より10度も低い強烈な寒気が流れ込むでしょう。その後も北陸上空には強い寒気が居座り28日頃までは平野部でも積雪が増える見込みです。
日本海の海面水温は大陸方面を中心に平年より高く、活発な上昇気流が発生するでしょう。降水量(降雪量)を左右するJPCZ(帯状の活発な雪雲)は、27日を中心に北陸付近に停滞する見込みです。
25日は、平野部も含めて次第に全域で雪に変わるでしょう。
その後は26日にかけて、山間部を中心に積雪が急増する見込みです。JPCZの強雪帯は山陰から近畿にのびる予想ですが、金沢周辺でも強い雪雲が停滞する予想もあり、25日夜間~26日昼頃にかけては石川県加賀地方の市街地でも積雪が急増する可能性があります。福井県の敦賀など嶺南地方でも26日は積雪の急増に注意が必要です。
27日はJPCZの強雪帯は北上し、富山や新潟方面では里雪型に変わる見込みです。27日は富山や新潟の平野部でもまとまった降雪となる可能性があります。除雪機を使用する場合は中に巻き込まれないように十分注意して下さい。
*JPCZの動向は直前まで見極めが必要です。最新の気象情報を確認して下さい。
●強い降雪下では車一台の立ち往生が負の連鎖につながることも 各地の警戒期間を参考にお出かけの予定変更も検討を
強い降雪下で一台の車が立ち往生すると、車両の渋滞の列が延び大規模な交通障害につながります。除雪もままならず、本来優先されるべき緊急車両の運行に支障を来たす事態にもなりかねません。この週末から28日頃に車で遠出を計画されている方は、予定変更も含めて最新の気象情報や道路情報を参考に、慎重な判断をお願いします。
今回の寒波では、26日を中心に気温が下がり、日中の最高気温が0度に届かない真冬日となる所もある見込みです。広い範囲で路面の凍結が予想されますので、車の運転には十分注意して下さい。水道管の破裂や給湯器の故障、ヒートショックにも注意して下さい。
雪による倒木が思わぬ形で停電につながる可能性もあります。特に、オール電化住宅やEV車両の方は事前の対策をして下さい。薪ストーブや、電池で着火できる石油(灯油)ストーブは重宝しそうです。