12日(火)、本州に季節をわける前線が停滞しました。北海道から関東付近は秋の空気、東海付近から九州は夏の空気に覆われました。17日(日)から、最高気温は全国的に平年より低くなる見込みです。
●本州に前線が停滞 前線の北側は秋の空気 南側は夏の空気
12日(火)、本州に前線が停滞しました。
北海道から関東付近は、前線の北側にあたり、秋の空気に覆われました。午後3時までの最高気温は、札幌市19.3℃、仙台市17.8℃、東京都心23.8℃で、仙台市と東京都心では、未明に観測しました。いずれも、きのう11日(月)より低くなり、仙台市では、11.5℃も低くなりました。仙台市で、10月に最高気温が前日より10℃以上低くなるのは、1926年の統計開始以来8回目です。過去7回のうち、最も下がり幅が大きかったのは1970年10月27日で、その差は、12.3℃でした。
一方、東海付近から九州は、前線の南側にあたり、夏の空気に覆われました。午後3時までの最高気温は、名古屋市29.6℃、大阪市28.6℃、福岡市28.0℃で、9月中旬から下旬並みでした。
●17日(日)以降 全国的に最高気温は平年より低くなる予想
13日(水)も、前線は本州に停滞する見込みです。東北南部から中国地方を中心に雨が降る所が多い見込みです。最高気温は、日差しが届く北海道や東北の北部では、20℃くらいまで上がる所があり、平年より高いでしょう。雨が降る東北南部は15℃くらい、関東は20℃くらいで、平年より低く、11月上旬並みの所もある予想です。北陸は20℃を少し超えて、平年並みでしょう。東海から九州は25℃以上で、四国や九州では30℃くらいまで上がる所があり、9月中旬から下旬並みの所が多い見込みです。
13日(水)にかけて、関東付近まで秋の空気に覆われますが、その後は、16日(土)頃にかけて、日本付近は比較的暖かい空気に覆われるでしょう。関東でも日中は汗ばむくらいになりそうです。
16日(土)から17日(日)にかけて、気圧の谷が、日本列島を通過する見込みです。広く雨が降るでしょう。この雨のあと、日本付近に、この時期としては強い寒気が流れ込む見込みです。17日(日)の最高気温は、全国的に平年より低くなり、九州でも20℃に届かない予想です。気温が低い状態が、1週間程度続く可能性もあります。秋物の服が活躍する日が続くようになりますので、準備しておくとよいでしょう。