11日午前5時18分頃から、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。本州では、多くの所で、空の高い所に見られます。
●みられる地域や時刻
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設。「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
上の図は、各地の最大仰角の時刻と見える方角です。仰角は、物を見上げたときの視線の方向と、水平面とのなす角で、地平線が0°、頭上が90°、その間が45°です。午前5時18分頃から見られる、きぼうは、本州では、多くの所で最大仰角が45°以上で、空の高い所に見られます。図の時刻の3分ほど前から見え始める所が多く、例えば、東京では5時19分頃から見え始め、最大仰角になるのは22分頃、見え終わりは25分頃です。
明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すとよいでしょう。
●11日 明け方の各地の天気
11日は、本州付近は移動性の高気圧に覆われる見込みです。明け方は全国的に晴れて、きぼうを見られるチャンスです。ただ、地面から熱が奪われる放射冷却現象が強まるため、この時期らしく冷える所が多いでしょう。朝の最低気温は、けさ(10日)より低い所が多く、北海道は氷点下の所が多い予想です。東北や北陸も0℃を下回る所があるでしょう。関東から中国地方、四国も5℃を下回る所が多い見込みです。観察の際は、寒さ対策を。
11日の日の出時刻は、仙台5時54分、福島5時56分です。広く朝から日差しが届くでしょう。