台風14号(チャンホン)は12日午前9時に小笠原近海で熱帯低気圧に変わりました。
●台風14号 熱帯低気圧に変わりました
台風14号(チャンホン)は、5日午前9時に日本の南で発生し、ゆっくりと北上しました。
8日夜には、四国の南の海上で進路を東より変えて、9日には本州の南の海上を東に進みました。台風は、本州付近に延びる秋雨前線の活動を活発化させ、四国から関東の広い範囲に雨を降らせました。10日には、台風周辺の発達した雨雲が伊豆諸島南部にかかり、三宅村と御蔵島村には、一時「大雨特別警報」が発表されました。11日、夜には、台風としては異例の南よりに進路を変えて、12日午前9時に小笠原近海で熱帯低気圧に変わりました。
●姿を変えても影響が続く
台風14号は熱帯低気圧に変わりましたが、低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいるため、伊豆諸島付近は大気の状態が不安定になっています。伊豆諸島では、所々で雨が降るでしょう。また、風がやや強い状態が続きそうです。
●伊豆諸島では観測史上1位の雨量を更新
台風14号の影響で伊豆諸島では9日から10日に記録的な大雨となり、降水量が観測史上1位を更新した所がありました。
【6時間降水量】三宅島空港236.0ミリ
【24時間降水量】三宅島空港429.5ミリ
【48時間降水量】三宅島空港543.5ミリ、三宅島465.0ミリ、八丈島450.5ミリ、八丈島空港382.0ミリ
【72時間降水量】三宅島空港586.5ミリ、八丈島519.5ミリ、三宅島503.0ミリ、八丈島空港441.0ミリ
※統計開始年は、三宅島は1976年、三宅島空港は2000年、八丈島空港・八丈島はともに2003年。