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台風10号のまとめ 大型で非常に強い勢力で接近 九州で大規模停電




台風10号(8日午前3時に温帯低気圧になりました)は特別警報級とはならなかったものの大型で非常に強い勢力で沖縄から九州に接近しました。暴風が吹き荒れ、大規模な停電も発生しました。



●台風10号 大型で非常に強い勢力で接近


台風10号は、9月1日午後9時に小笠原近海で発生し、6日から7日にかけて、沖縄県の大東島地方から奄美地方を進み、九州地方に接近しました。(8日午前3時に中国東北区で、温帯低気圧に変わっています。)

台風10号は、特別警報級の勢力で接近・上陸の恐れといわれましたが、そこまで発達しませんでした。それは、先週、東シナ海を北上した台風9号が同じようなコースを通ったため、海水がかき混ぜられ、海面水温が下がり、当初の予想より発達しなかったことが一つの要因と考えられます。

とはいえ、台風10号は大型で非常に強い勢力で接近したため、九州で大規模な停電が発生するなど、被害がでています。


●暴風や大雨


台風の接近とともに、広く暴風が吹き荒れました。最大瞬間風速は沖縄県南大東島で5日に51.6メートル、6日に鹿児島県十島村中之島で46.5メートルを観測。7日には長崎県長崎市野母崎で59.4メートル、対馬市鰐浦で48.9メートルと観測史上1位の値を更新しました(ただし、観測開始年はいずれも2009年)。

九州では台風の接近前から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で活発な雨雲がかかり、台風接近時には台風本体の雨雲もかかりました。4日から7日にかけての雨量は宮崎県美郷町南郷では599.0ミリと9月の平年ひと月分以上の雨が降りました。えびの市で597.0ミリ、諸塚村で454.5ミリなどと宮崎県を中心に大雨となりました。また、長崎県五島市では1時間に88.0ミリの猛烈な雨が降りました。

台風から比較的、離れた地域にも暖かく湿った空気が流れ込み、所々に活発な雨雲がかかりました。和歌山県葛城山では1時間に90.5ミリの猛烈な雨が降り、観測史上1位の値を更新しました。

台風10号は、特別警報級の勢力で接近とはならなかったものの、大荒れの天気をもたらし、九州でまだ停電が続くなど、大きな爪痕を残しています。

まだ台風シーズンは続きます。台風の接近が予想される場合には早めの台風対策をなさって下さい。


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