今年は台風のコースが、9月に入っても8月によく見られる経路を通っていますが、今後は、太平洋高気圧が徐々に後退する予想です。秋台風によく見られるコースに。本州の南の海面水温は30℃と記録的な高さとなっているため、台風が発生すると最強クラスに発達する可能性があり、警戒が必要です。

●9月なのに8月の台風コース

今年は9月に入っても太平洋高気圧が強く、台風は東よりに進めず、8月によく見られる経路をとりました。台風は高気圧の縁に沿って進むため、今回の台風10号も、先週の9号と同じく、九州の西の海上を北上し朝鮮半島付近へ進むコースをとりました。(台風10号は8日午前3時に温帯低気圧に変わっています。)

●台風10号 特別警報まで発達しなかった理由(海面水温1日と6日比較図)

台風10号は、過去最強クラスの勢力で接近・上陸の恐れと言われましたが、そこまで発達しませんでした。その理由の一つが海面水温です。先週、東シナ海を北上した台風9号や、その前の台風8号が同じようなコースを通ったため、海水がかき混ぜられ海面水温が下がり当初の予想より発達しなかったと考えられます。

●台風が通過していない海域 30℃

今年の台風経路を見てみますと、台風1号~10号まで東経130度付近より西を通っています。本州の南は、8月に暖かい空気に覆われ日射も強かったため海面水温が記録的に高くなりました。その後も台風が通過していないため、海面水温は30℃以上(平年より2℃くらい高い)と記録的に高くなっています。台風は海面水温が27℃以上だと発達しやすいですが、海面水温が平年よりかなり高い状態は、9月下旬まで続く見込みです。

●過去最強クラスに発達する可能性も

今後は、太平洋高気圧が徐々に東へ後退するため、9月によく見られる本州直撃コースをとる可能性があります。南の海上は記録的に海面水温が高くなっているため、最強クラスに発達する恐れがあるため警戒が必要です。