北海道付近は、10日から11日にかけて台風5号から変わる低気圧や前線の影響で、再び大雨となる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分な注意が必要です。
●7日は道北で記録的な大雨
前回の台風4号は朝鮮半島のすぐ東側の日本海で温帯低気圧に変わりましたが、その後発達しながら北海道の西海上を北上、宗谷海峡付近を通過しました。この影響で北海道では道北を中心に大雨となり、記録的な豪雨となった所がありました。
稚内では、台風から変わった低気圧が近づいた7日には一日で150.5ミリもの雨が降り、日降水量としては統計開始以来8月として第1位、また年間でも第3位の豪雨を観測しました。
●北海道は再び大雨の恐れ
10日から11日にかけて、北海道付近には暖かく湿った空気が入るため大気の状態が不安定となる見込みです。このため北海道では、雷を伴って断続的に激しい雨の降る所があるでしょう。低気圧の進路によっては雨雲が発達し、大雨警報クラスの大雨となる可能性があります。
今後の雨量は、日本海側の多い所で10日午後6時までの24時間に60ミリ、11日午後6時までの24時間には、さらに100ミリから150ミリの雨となる見込みです。
※激しい雨とは、「バケツをひっくり返したように降る雨」と表現され、道路があっという間に川のようになるほどの雨。
●今後の防災情報に十分留意
特に道北では、7日にかけての大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分な注意が必要です。今後気象台から発表される気象情報や自治体などから発表される避難情報などの防災情報に十分留意し、早め早めの行動を心がけましょう。