今年は季節の進みが遅くなっています。ヒガンバナの開花やモズの初鳴きなどの観測も平年より遅い所が多くなっています。
●季節の進み遅く
今年は9月に入っても気温の高い日が多くなっています。上の図は20日間(9月7日から9月26日まで)の平均気温の平年差です。関東や東海を中心に全国的に平年より高くなっているのが分かります。
生物季節観測といって、各地の気象台では季節の動植物の観測を行っていますが、今年は秋の動植物の観測も平年より遅いものが多くなっています。きょう(27日)は、銚子や岡山、神戸でヒガンバナの開花を観測しました。いずれも平年より遅く、銚子は7日、岡山は11日、神戸は5日遅い観測でした。岡山ではモズの初鳴きも観測されましたが、こちらも平年より13日遅い観測です。
きょうだけでなく、これまでに観測されたススキの開花やアキアカネの初見も平年より遅いものが多くなっています。
●この先も高温傾向
この先の季節の進みもゆっくりとなりそうです。きのう(26日)発表の気象庁の1か月予報によりますと、向こう1か月の平均気温(9月28日~10月25日)も全国的に平年並みか高い予想です。この先も秋の深まりは遅くなりそうです。イロハカエデやイチョウなど紅葉の進みも遅くなるかもしれません。