今朝の東京都心では高度の低い所で逆転層ができ、地上付近で塵や埃などが濃縮されて茶褐色の空気の層ができたものと考えられます。
●逆転層とは
今朝の東京都心、茶褐色の空気の層ができていました。「逆転層」が原因とみられます。「逆転層」とは、地上付近よりも上空の方が気温が高くなっている状態を言います。通常は上空へいくほど気温が低くなりますが、その逆です。高度の低い所で逆転層ができると(つまり地上に近い所で逆転層ができると)、地上付近の塵や埃が濃縮されやすく、さらに風が弱いとその空気が流れずにたまりやすくなることがあります。そのため、今朝のように茶褐色の空気の層ができたものと考えられます。今朝の東京都心、風速は1メートル前後と弱い状況です。