東北地方は、きのうからけさにかけて広い範囲で大雨になり秋田県や岩手県では、24時間降水量で8月の観測史上最大になった地点がありました。現在は天気は北から回復し、週明けにかけて晴れる見込みです。この土日は久しぶりに2日連続で晴れてお出かけ日和、洗濯日和になるでしょう。
●きのうからけさにかけての大雨
東北地方は、前線や高気圧のヘリをまわって南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、大気の状態が非常に不安定になりました。きのうからけさにかけて局地的に大雨になり、秋田県や岩手県を中心に雨量が多くなりました。きのうの降り始めからの雨量は200mmを超えている地点もあり、24時間降水量は、25日12時10分時点で秋田では5地点、岩手県では4地点で8月の観測史上最大値を更新しています。雨のピークは過ぎましたが、引き続き25日夕方にかけて河川の増水や氾濫に厳重に警戒、土砂災害に警戒が必要です。
なお、観測期間が短いため、地点数に秋田県田仙北市沢湖高原、岩手県岩手町一方井は含みません。
●8月最終週の天気
現在は、雨を降らせた前線の南下に伴い、北部から日差しが戻ってきています。このあと週明けにかけては、東北の広い範囲で晴れて洗濯日和になりそうです。前線の北側に入り、北部を中心にカラッとした空気に覆われますので、大き目のものや厚手のものもしっかり乾くでしょう。また、太平洋側を中心とした8月の長雨の影響で、湿気がこもりがちになっていた家の中の隅の掃除や換気をするのにもよさそうです。来週中ごろには再び雨が降る予想ですので、日差しを有効にご活用ください。
なお、太平洋側の宮古や仙台、福島などでは、土日の2日連続で晴れるお出かけ日和は実に7週間ぶりです。お出かけの際は、帽子や日傘、日焼け止めクリームを塗るなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。
●8月最終週の気温
8月も残すところあと6日になり、暦の上では暑さが落ち着くころになりました。ただ仙台では、8月22日に一ヶ月ぶりに真夏日になってからきょうまで、4日連続で真夏日になり、平年を上回る厳しい暑さになっています。また、東北南部を中心に朝晩も気温が下がりにくくなっています。ただ、この先は真夏日も減り、夜間も暑さで寝苦しさを感じることがなくなりそうです。8月最終週は、朝晩は20度以下の日が多い予想で、冷房や扇風機なしでも快適に眠れそうです。窓を開ければ虫の音が子守唄になりそうですが、週明けは北部を中心に朝晩の気温がグッと下がる予想です。仙台市内の多くの小学校では夏休みが終わり、きょうから学校が始まっていますが、朝晩の涼しさでうっかり風邪を引かないよう気をつけてお過ごしください。