
月刊サブロー<7>
ロッテに、新たに9人の新人選手が入団する。月1回連載の「月刊サブロー」11月編は、10月のドラフト会議を振り返りながら、今季入団したルーキーたちの1年を評価した。日本シリーズを制したソフトバンクの強さや、来季以降の戦い方についても聞いた。【取材・構成=星夏穂】
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自身2度目のドラフト会議。サブロー監督は、1位で重複した青学大・鈴木を抽選で外し、続く玉塚オーナー代行も近大・宮原を外したものの、前向きだ。
「2回外した中では、めちゃめちゃいい選手が取れた。(1位の)米沢くんは春先はダントツのNO・1って思ってたんで、そういうピッチャーをくじ2回外して取れたのも良かった」。
関大・米沢友翔投手(22)は、4年春に日本一に導いた大学生NO・1左腕。2位の高岡第一・前田侑大投手(17)は今夏の富山大会でノーヒットノーランを達成。最速157キロ左腕にも「前田君も(石垣)元気と、ダブルエースになるような、ビジョンとしても楽しみ」と期待した。
課題だった投手を4人、野手は2人を指名。3位のENEOS・長屋竣大投手(23)は最速154キロの中継ぎ右腕。4位の東日本国際大・黒田義信外野手(22)は走攻守3拍子そろう。
「いろいろ映像見たりすると、高部ぐらいできるのかなと、勝手にイメージして。足も速いみたいで、バッティングは高部のようなイメージかな」
5位の奈良大付・新城楓雅投手(18)は身長190センチの長身右腕で「これも将来性がある。元気と、前田君と、その中に、割って入れるような素質があるかなと思って」と期待した。
中でも楽しみな選手がいる。「個人的に、僕野手なんで。好きな選手は田中君なんですよね」とドラフト6位の日南学園(宮崎)・田中皐晴外野手(18)を挙げた。
「バッティングの映像を甲子園のテレビで見てて、打ち方が好き。福浦さんも絶賛してたんで。この選手を6位で取れたっていうのはもうけたなと思いますよね」。
若手を積極的に起用した今季、1年目だったルーキーは支配下7人中6人が1軍に出場した。
桜井と岡村は高卒ながらファームで90試合以上出場。昌平(埼玉)からドラフト4位で入団した桜井は6本塁打、43打点。富島(宮崎)からドラフト6位で入団した岡村は4本塁打。ともに1軍でプロ初安打も記録した。サブロー監督は「(1軍でも)振れたからヒットにもなったし、そこがやっぱすごいなと思うんです」とたたえた。
「桜井なんかファームでもずっと出られたし、けがもすることなく、そこそこの数字も残してる。成長度合いもやっぱり桜井が一番早い。経験してるからね、一番」と話した。
宮崎・都城での秋季キャンプでは、若手を中心に連日厳しい練習を行う。若い選手が躍動したチームだったが、結果は5位。首位ソフトバンクとは28ゲーム差をつけられた。
「得点も多いし、失点も少ないし、得失点差すごかったよね。結構得失点差見るんですけど、うちはもう常に失点が多い状態。そこでいかに得点のプラスつくれるか」
ソフトバンクの得失点差プラス255(得点707、失点452)に対し、ロッテはマイナス94(得点492、失点586)。対戦成績は7勝17敗1分けだった。
「打線もいいしピッチャーもいいってことだよね。全体的にレベルが高いっていうのと、たたみかけてくる。1点取ると2点、3点、4点って」
そこを抑えられる投手が必要だと語る。今季は八木がその役割を担い、火消しに成功し9勝を挙げた。
「八木も良かったんですけどソフトバンクに関しては特に左にいいバッターが多い。近藤、栗原。だから左キラーがほしい。八木はどっちかというと右バッターが得意。だから左の八木みたいなピッチャーが出てきてくれたらうれしい」
若い選手が中心となってきているチームで、来年のキーマンは。
「ピッチャーかな、先発ピッチャー全員。抑えてなおかつ100球で6回、7回ぐらいいってほしい。野手でいったら山口が来年も打てるか。そういう意味ではキーマン。今の打ち方やったら大丈夫そうだけどね」
来季へ向けた戦いは、すでにスタートしている。
